抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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黄色ぶどう球菌は食品によく見られる病原菌であり、食品中の黄色ブドウ球菌の増殖繁殖の制御は食品安全性の向上にとって極めて重要である。本研究では、黄色ぶどう球菌を指示菌として、抗菌ペプチドbrevilaterinとε-ポリリジンの協同抑制メカニズムを考察した。抗菌性ペプチドとε-ポリリジンは,黄色ぶどう球菌に対する相乗効果を示した。細胞膜のプロトン動力ポテンシャルの研究結果により、抗菌ペプチドは膜貫通pH値勾配に対して明らかな影響がなく、ε-ポリリジンは膜貫通pH勾配を破壊し、1/4最小発育阻止濃度(minimalinhibitoryconcentration)を破壊した。MICの抗菌ペプチド+1/4MICε-ポリリジン(併用群)は、膜貫通pH勾配に対して協同的破壊作用が生じた。フローサイトメトリーと蛍光顕微鏡を用いて細胞膜の完全性を調べたところ、抗菌ペプチドは細胞膜の完全性に対して強い破壊作用があり、1/4MICの抗菌ペプチドは36.3%の膜破損を招き、ε-ポリリジンは膜完全性の損傷が比較的小さいことが分かった。1/4MICε-ポリリジンは10.4%の細胞膜の完全性を破壊し、両者の併用は細胞膜の完全性に相乗的な破壊作用をもたらし、51.3%の細胞膜の完全性に損傷をもたらす。透過型電子顕微鏡により細胞超微細構造を観察し、抗菌ペプチドとε-ポリリジンの併用は単独使用より細胞形態と細胞内容物の漏出に対して協同的破壊作用を産生した。ドデシル硫酸ナトリウム-ポリアクリルアミドゲル電気泳動の結果、ε-ポリリジンは菌体蛋白質の合成或いは分解タンパク質を抑制するが、抗菌ペプチドはタンパク質合成に影響しないことが分かった。アガロースゲルブロック電気泳動により、抗菌ペプチドは菌体DNAのバンドに明らかな変化がなく、ε-ポリリジン及び両者の併用はDNAの滞留を招き、ε-ポリリジンはDNAとの結合を通じて、静菌作用を発揮することが分かった。上記結果により、抗菌ペプチドbrevilaterinとε-ポリリジンの併用は細胞膜に対する破壊強度を増強でき、抗菌ペプチドによる呼吸鎖デヒドロゲナーゼ活性の抑制とε-ポリリジンの膜貫通pH勾配への破壊とDNAの結合作用を兼ねた。それにより,マルチターゲット位置の協同的静菌を実現した。Data from Wanfang. Translated by JST.【JST・京大機械翻訳】