抄録/ポイント：
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ABSTRACT Vibrio sp.EJY3はアガロースの単量体糖単位である3,6-アンヒドロ-L-ガラクトース(AHG)を異化する寒天分解性海洋細菌である。EJY3におけるAHG異化経路は最近発見されたが,EJY3の完全な寒天分解系は不明である。著者らは,5つの酵素,すなわち,β-アガラーゼVejGH50A,VejGH50B,VejGH50C,およびVejGH50Dおよびα-ネオアガロオリゴ糖(NAOS)ヒドロラーゼVejGH117を同定し,EJY3の寒天分解系に関与した。組換え酵素と細胞内代謝産物分析の特性化に基づいて,EJY3は2つの異なる寒天分解経路によりアガロースを異化することを見出した。EJY3の4つのβ-アガラーゼの中で,VejGH50A,VejGH50B,およびVejGH50Cは細胞外アガラーゼであり,主にネオアガロテトラオース(NeoDP4)とネオアガロビオースを産生した。アガロース上で増殖したEJY3の細胞内NeoDP4を検出することにより,NeoDP4は細胞によって取り込まれることが観察された。興味深いことに,細胞内NeoDP4は2つの異なる下流寒天分解経路の分岐点として作用した。最初に,良く知られた寒天分解経路により,NeoDP4をエキソ型β-アガラーゼVejGH50Dとα-NAOSヒドロラーゼVejGH117により単量体糖に解重合した。第2に,新規に見出された代替寒天分解経路により,NeoDP4を,VejGH117によりAHGおよびアガロトリオース(AgaDP3)に解重合し,次いで,AgaDP3を,寒天分解β-ガラクトシダーゼ(ABG)VejABGおよびVejGH117の逐次反応により,単量体糖に完全に解重合した。したがって,EJY3細胞へのNeoDP4の寒天分解酵素活性と輸送を実験的に検証することにより,EJY3が既知の経路とα-NAOSヒドロラーゼとABGを含む新たに発見された代替経路の両方を有することを明らかにした。IMPORTANC Agaroseは赤色大型藻類の主な多糖類であり,ガラクトースと3,6-アンヒドロ-L-ガラクトースから成る。多くの海洋細菌は,アガロースをオリゴマーに解重合し,次にオリゴマを単量体に解重合できる酵素を有する。ここでは,良く知られた寒天分解経路と新しい寒天分解経路の両方が海洋細菌,Vibrio sp.EJY3に存在することを実験的に検証した。寒天分解経路において,アガロースは細胞外酵素により主に4-糖単位オリゴマに解重合され,その後細胞に輸送される。細胞内酵素の異なる組み合わせを用いて,輸入オリゴマを2つの異なる寒天分解経路によりガラクトースと3,6-アンヒドロ-L-ガラクトースに細胞内解重合した。これらの結果は海洋細菌による海洋における赤色大型藻類バイオマスの解重合経路を明らかにし,赤色大型藻類から糖を効率的に生産するための工業プロセスを開発するための手がかりを提供する。Please refer to the publisher for the copyright holders. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】
