抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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Arimotoの試験システムに装備されたインコンネル600(ボールタイププローブ)についての集中熱容量近似の適用性を考察した。この試験システムは,熱プロセス用の冷媒の冷却性能のための評価試験システムのTawaraの概念に従う。1000°C・s
-1(冷却速度)の場合,ボールの中心と表面の間の温度に僅かな差異しかないことを明確にした。ソリュブルクエンチを用いた冷却実験によっていくらかの発見を得た。はじめに,最大周速が存在し,これは冷媒のタイプに依存した。プローブの周速が最大を超えると,プローブが停止した後蒸気膜が崩壊する。この条件は,プローブの変位の際の冷媒と同じ温度まで冷却する概念から逸脱する。次に,この試験システムによって得た冷却曲線は良好な再現性を示し,加熱の繰返しによってインコネル600のボールの表面に形成した黒色の酸化膜は冷却特性の評価に影響を与えないことを確認した。その上,ソリュブルクエンチTY-300Aの最大冷却速度は濃度の増加と共に直線的に減少した。接線交差法による冷却曲線から得た特性温度は蒸気膜崩壊温度に等しいと考える。しかしながら,ソリュブルクエンチTY-300Aの濃度が15vol.%より低い時に特性温度と濃度の間の相関を確認できなかった。また,特性温度はプローブの周速に依存して変化することを見出した。この試験システムによる冷媒劣化の同定は,特性温度の場合におけるTY-300Aと200から300°C(平均冷却速度)の間の温度の場合のDS-Nについて効果的であった。(翻訳著者抄録)