抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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私たちが普段生活している3次元空間は,光源そのものが発する光や,その光を受けた物体が反射,屈折,散乱する光で満ちており,さまざまな視覚的な情報を私たちにもたらしている。物体の形状や色のほか,異なる位置から物体を眺めた場合の見え方の違いから物体表面の質感を知ることができる。また,物体の見え隠れの様子が違うことで,空間の奥行きに関する情報を得ることができる。そこで,空間に満ちている光を光線と見なして実態に近い形で取得し,物体の質感や空間の奥行きを伴った視覚的な情報として3次元空間に再現する手法として,光線により空間像を取得・表示する技術が提案されている。当所では,リアルな視聴体験を提供可能な3次元テレビの実現に向けて,光線による空間像技術の研究開発を進めている。本稿では,光線の情報を取得する技術を俯瞰するとともに,高精細な空間像や,広い範囲から観察可能な空間像の表示を実現するための光線取得技術を紹介する。(著者抄録)