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J-GLOBAL ID：202002289849495804   整理番号：20A0073477

定常波の節ができる前の有限変位の伝播速度

著者 (2件)： 沢田功 (香川高等専門学校) ,  石田博明 (石川工業高等専門学校)
資料名： 物理教育通信(Web)
巻： 174  ページ： 137-152(J-STAGE)  発行年： 2019年 
JST資料番号： U1769A  ISSN： 2433-4529  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： とがった節のある定常波は時空間を伝播できない.しかし,定常波ができる前の「準定常波」と名付ける過渡現象では,とがった節は丸みを帯びた首構造になっているため,ある一部の有限変位は首状の時空間を伝播できる.進まぬ定常波は左右に進む波の振幅が等しいときに生じるが,振幅が異なる重ね合わせでは,定常波に似ている状態で進む変位が存在しうる.波動方程式の解の一次結合は波動方程式の解であるが故に,重ね合わせ状態に進行波成分があってもよいのである.等速でないその伝播速度は進行できる変位の大きさに応じて特異な振る舞いを示す.その理解のためには,ある場所で発生した変位の位相が常に一定値を取る時空間内での運動を考える必要がある.こうした変位の運動を渋滞現象や仮想粒子の運動として考え,解析力学的分析による仮想ポテンシャルを導出する.(著者抄録)

シソーラス用語： *波の速度 ,  *定在波 ,  *波動伝搬 ,  *波動方程式 ,  重合せ ,  位相 ,  ポテンシャル
準シソーラス用語： 仮想ポテンシャル ,  *準定在波

著者キーワード (8件)： 定常波 ,  準定常波 ,  進行波 ,  位相 ,  伝播速度 ,  射影 ,  渋滞 ,  仮想ポテンシャル

分類 (1件)： 振動伝搬  (BB02040K)

引用文献 (5件)：

• 沢田 功 石田博明 『定常波内における特異な進行状態』 日本物理学会第 61 回年次大会(愛媛大学) 第2分冊 p266 (27pXE-9) (2006) .
• 沢田 功,石田博明 『定常波ができる前の変位ゼロの伝播速度』 物理教育通信 169 (2017) 62-67.
• 村尾美明:『定常波と非定常波の形成』 物理教育通信 169 (2017) 68-72.
• 草間裕介,橋本 修:『導波管定在波実験の実践』 大学の物理教育 23 (2017) 163-166.
• 『改訂版 物理学辞典』 培風館 (1992) 1338.

タイトルに関連する用語 (4件)： 定常波 ,  節 ,  変位 ,  伝播速度