文献
J-GLOBAL ID:202002289925978782   整理番号:20A0969630

マングローブ生態系からの溶存鉄溶出における草食性のカニ,Neosarmatium smithiの役割

A role of a herbivorous crab, Neosarmatium smithi, in dissolved iron elution from mangrove ecosystems
著者 (5件):
資料名:
巻: 28  号:ページ: 91-97(J-STAGE)  発行年: 2020年 
JST資料番号: L1852A  ISSN: 0917-415X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
落葉から浸出したポリフェノールを持つマングローブ土壌における鉄の可溶化は,鉄のバイオアベイラビリティを改善することができる。この文脈において,マングローブカニによる葉の除去プロセスは,土壌中の鉄とマングローブの葉の中のポリフェノールの反応頻度を増加させる。本研究では,鉄可溶化過程に及ぼす葉除去カニ,Neosarmatium smithiの生態学的役割を調べた。落葉がカニによって運ばれ,それらによって食べられた後,ポリフェノールはそれらの糞便に残される可能性がある。もしそうであるならば,マングローブ土壌と糞便中のポリフェノールの接触は,土壌中の溶存鉄の溶出を促進することができるだろう。この仮説を実証するために,著者らは最初にカニ巣穴における黒色部分の出現比率を調査し,黒色部分土壌と共に,N.smithiの糞便における総フェノール類含有量を測定した。次に,マングローブ土壌からの溶存鉄溶出に及ぼすカニ糞便の影響を調べた。結果として,巣穴における黒色部分の出現率は67%であり,カニ巣穴における糞,黒色部分,および黄色部分でのフェノール含量は,それぞれ9.93,0.49,および0.12mg・g-1であった。溶液中の溶存鉄含有量(糞便からの土壌+水抽出物)は0.65μgg-1であり,この含有量は対照(土壌+蒸留水)より4.5倍高かった。糞便中に残留するポリフェノールが,鉄の還元とキレート化特性により,不溶性型の鉄の可溶化に影響することを示唆した。(翻訳著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
生態系  ,  異種生物間相互作用  ,  個体群生態学 
引用文献 (31件):
もっと見る

前のページに戻る