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J-GLOBAL ID:202002290717303132   整理番号:20A2056078

村野・森建築事務所の米子市公会堂の設計過程 設計スケッチ・図面の分析を通じた形態操作の再構成

THE DESIGN PROCESS OF YONAGO PUBLIC HALL BY T. MURANO-MORI ARCHITECT OFFICE A reconstruction of formal manipulations through morphological analysis on design sketches and drawings
著者 (3件):
資料名:
巻: 85  号: 772  ページ: 1335-1345(J-STAGE)  発行年: 2020年 
JST資料番号: Y0894A  ISSN: 1340-4210  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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1.本論文の目的:米子市公会堂(1958)の設計プロセスを再構築し,その戦略的設計思考を表示すべきものとしての,建築家の形態操作を明らかにすることである。2.研究材料:全部で230件の京都工科大学が所有する,オリジナル設計スケッチと描画であった。3.方法:設計作業を解読するために用いた形態学的ツールに焦点を当てた。変換可能性のアイデア(設計における設計者思考の変換可能性)を提案し,同時形態変化または逐次形態変化として現れるかもしれないことを説明した。4.設計スケッチと描画の年代順:表1と表2において,日付と形態一致によって確定した。「研究」と呼ばれる部分プロセスは,スケッチと表現された形態同一性に従って細分された。5.変換性の形態分析:を以下に示した。[研究 1]敷地内の建物配置:では,図4で見るように動的な変化が見られる。市民領域は主に受付窓口と小ホールとして用い,外部空間に対する様々な形態を試した。[研究 2]断面構成と主ホールの構造:に関して,視線と投影線に関連した変換を示し,種々の構造変調が図5に見られた。[研究 3]主ホールと市民領域の統合の試み:小ホールの除去を示し,それによって床面積は減少する。建築形態は,図7で見られるように,単純な長方形に統合された。[研究 4]主ホールから市民領域を分離する試み:主ホールから市民領域の分離過程を示す。市民領域は,最初はホールに沿って横にあったが,次に,それは図8で見られるように,後方に移動した。その結果,ホールの内部容積は拡大し,設計の主要な操作になった。主ホールの構造は扇形に開放され,最終構成が実現した。[研究 5]決定全体設計:幾何学的適用と詳細試案が図9で見られるように,全体設計として完成。図10に見られるように,1956年12月の米子市で開催されたプレゼンテーションのために,模型を作成した。米子市ニュースレターの新年号において,図11の鳥瞰図を公表した。[研究 6]決定詳細設計:図12で見られるように,非常に限定的な変更であり,屋根と側壁へのシェル構造の利用,外部避難階段の方向変更,およびロビーの柱断面の仕上などである。1957年4月に工事が始まった後でさえ,追加図面が作成されたにもかかわらず,1957年2月末日に作業図が準備された。建築家によって行われた全ての公式操作は,表3に示され,関連する知見は以下の通りである。1)最初の2つの研究において,建築家は広範囲の変換性を調査したが,それは後の研究においてますます詳細になった。2)初期[研究 1と2]の予備的スケッチが,[研究 4]の劇的な形態変化を予測させた。3)外部空間の有効利用,主ホールと市民領域の接続/分離,および適切な視線/避難経路そして床面積の一定の低減を確実にするために,仕様の採択における設計的思考が観察された。(翻訳著者抄録)
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著者キーワード (12件):
分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
建築設計,建築家,建築史  ,  教育施設,文化施設,宗教建築 
引用文献 (17件):
  • 1) Research Group for Togo Murano Design ed. : Exhibition Catalogue of Togo Murano Architectural Works, Museum and Archives, Kyoto Institute of Technology, pp. 40-55, 2005 (in Japanese) 村野藤吾の設計研究会編 : 村野藤吾建築設計図展カタログ 7, 京都工芸繊維大学美術工芸資料館 pp. 40-55, 2005
  • 2) FUJIKI, T. : On the Renovation Design Method and Philosophy of Tohgo Murano in Yonago Public Hall Built in 1958 and Renovated in 1980, AIJ Journal of Technology and Design, Vol. 20, No. 44, pp. 357-362, 2014.2 (in Japanese)
  • 3) HASESAKA, S. and KUMAGAI, M. : A Study on the Evaluation of the Seismic Retrofitting of Yonago Public Hall, Proceedings of annual research meeting Chugoku Chapter, AIJ, vol. 39, #526, pp. 669-672, 2016.3 (in Japanese) 長谷坂梓司・熊谷昌彦 : 米子市公会堂の耐震改修後の評価に関する研究, 日本建築学会中国支部研究報告集, 第39巻, #526, pp. 669-672, 2016.3
  • 4) FUKUHARA, K., TAKEUCHI, T. and FUNAKOSHI, T. : RESEARCH ON THE DESIGN PROCESS OF TOHGO MURANO IN NISSAY HIBIYA BUILDING, Journal of Architecture and Planning (Transactions of AIJ), No. 615, pp. 229-236, 2007.5 (in Japanese)
  • 5) KAKUDA, A., FUKUHARA, K. and TAKEUCHI, T. : RESEARCH ON THE DESIGN PROCESS OF TOHGO MURANO IN NISHIYAMA MEMORIAL HALL, Journal of Architecture and Planning (Transactions of AIJ), No. 627, pp. 1147-1154, 2008.5 (in Japanese)
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