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J-GLOBAL ID:202002290973199763   整理番号:20A1237817

住宅内温度に応じた医療費推定法の提案と医療費を考慮した経済的な住宅断熱性能の検討

PROPOSAL OF MEDICAL COST ESTIMATION METHOD ACCORDING TO THE THERMAL ENVIRONMENT IN HOUSES AND EXAMINATION OF ECONOMICAL THERMAL INSULATION PERFORMANCE OF HOUSES IN CONSIDERATION OF MEDICAL COSTS
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資料名:
巻: 85  号: 768  ページ: 159-167(J-STAGE)  発行年: 2020年 
JST資料番号: L4761A  ISSN: 1348-0685  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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住宅における断熱性能改善が高コストであることは,断熱性能改善の普及に対する障害の一つであり,冷暖房費のみの削減を通してこれらのコストを回収するのには長い時間がかかる。このような状況下で,近年,断熱性能が改善された住宅に居住する人々において様々な病気の可能性を減少させ,これが医療費を減少させていることが報告されている。しかし,断熱性能と医療費の関係は定量的に評価されていない。医療費と住宅の断熱性能との関係を定量的に評価できれば,それを断熱性能改善のコストの回収期として考慮に入れることができる。さらに,断熱のコスト,冷暖房費,および医療費を考慮する場合,最も経済的な断熱性能を検討することが可能である。そこで本研究では,住宅の断熱性能に関連して医療費を推定し,断熱コスト,冷暖房費,医療費を考慮した場合に最も経済的となる断熱性能を検討した。さらに,断熱性能の改善のためのコスト回収期間を,冷暖房費と医療費の低減を考慮に入れて,上記の最も経済的な断熱性能に対する,2013年の基準を満足するものから,検討した。著者らは,様々な病気の罹患が住宅の断熱性能によって直接は影響されないが,住宅の温熱環境によって影響され,それは住宅の断熱性能と暖房と冷房の方法に基づいて形成されると仮定した。既往研究で示された種々の住宅の断熱水準と改善率の間の関係に基づいて,断熱の各水準に対応する住宅の温熱環境を推定し,種々の病気の改善率から医療費を推定した。2月1日から2月7日までの住宅の平均日最低作用温度から心疾患と脳血管疾患に対する医療費を推定する式を提案し,1月1日から2月28日までの家族の平均作用温度から心疾患と脳血管疾患を除外した。ここでは,年齢群0~19,20~39,40~59,および60歳以上の年齢群に対して,これらの式を個別に提案した。さらに,これらの式を用いて,断熱コスト,冷暖房費,および医療費を含む最も経済的な断熱性能を検討した。この最も経済的な断熱性能を持つ住宅の外皮の平均熱貫流率(UA値)は,床断熱住宅では0.4~0.5W/m2Kで,基礎断熱住宅では0.36~0.4W/m2Kである。著者らは,冷暖房費だけでなく医療費も考慮することにより,上記の最も経済的な断熱性能に対する2013年の基準を満足する断熱性能改善のためのコスト回収期間が大幅に短縮され,約10年となることを見出した。(翻訳著者抄録)
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建築物の断熱 
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