抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究の目的は,フィンランドの小学校・中学校・高等学校における割合指導について,国家カリキュラムや教科書分析を通して日本との違いを明らかにした上で,日本の中学校以降における割合指導の可能性について示唆を得ることとする.まず国家カリキュラムでの位置付けを調べたところ,基礎教育(小・中)には位置づけられていたが,高校には特に記載がなかった.次に教科書を調べたところ,基礎教育6年,8年,9年と,高校1年(短い数学)に,10~30ページにわたって割合の内容が扱われていた.分析の結果,日本と異なるフィンランドの割合指導の特徴として,1)小~高でスパイラルに指導,2)子どもの理解を踏まえて体系的に指導,3)‰,%ptを指導,の3点を挙げた.日本の中学校以降の指導への示唆として,1)1次方程式の活用で第3用法を扱う,2)文字式の活用でPPタイプの問題を扱う,3)データの活用領域でP/Pタイプと%ptを扱う,の3点を得た.(著者抄録)