抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究は,北西ザンビアのミオンボ森林地における焼き畑栽培の農民の保全に焦点を合わせて,それらの生態学的知見と焼き畑農地の清算プロセスを解明した。また,先着者と移住者によって耕作された圃場の場所と生態学的分類の文脈において,多民族社会における農民の共存についても調べる。研究地域は,北西ザンビアのS区であった。それは,位置を特定されないためにS区と記述される。ザンビア北西部は5つの民族グループにとっての故国であるが,それらは,この地域の先着者と考えられているカオンデ族と,S区にへの比較的新しい移住者であるルンダ族,ルベレ族,チョケ族,およびルカジ族である。S区の村の数は,1960年の11のカオンデ族の村から2000年には23の村に増加し,そのうち9つはカオンデ族でない移民によって築かれた。S区の人口は移住者の流入とともに増加した。それに応じて,2014年のS区における耕地の総面積は,1968年におけるより12倍大きかった。これらの5つの民族グループにおける農民は,地形,土壌,および植生に従って周囲の生態学的環境を分類し,生態を湿地または森林地帯として分類した。森林地帯は,蓄積した土壌に基づく2つのタイプのひとつと同定された。湿地の外縁は灰色土壌を持つが,高地区域は赤色土壌によって特徴づけられる。農民によると,灰色土壌は柔らかく,栄養分が豊富であるが,赤色土壌はほとんど砂を含まず,乾燥したとき硬化する。S区の農民は,森林地帯の灰色土壌が栽培に適していることを認識していた。カオンデ族の耕作地は湿地の外縁に位置し,カオンデ族は数世代に渡ってこの地域に住んでいるので,新しい移住者は,カオンデ農民によって占有されていない高地を耕作することを強制された。異なる生態学的地域を耕作し,異なる焼き畑栽培システムを実行することによって,カオンデ族と移住者はS区で共存している。(翻訳著者抄録)