抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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青森県伝統工芸品の南部菱刺しとこぎん刺しは,農村地帯の女性たちが,農耕着の保全・修繕方法として発展させた刺し子技術である.いずれも菱を単位とした幾何学模様が特徴であるが,両者の相違は,経糸の目数の拾い方にある.1目ずつ拾う奇数率のこぎん刺しが比較的自由な模様編成や展開を行うのに対し,2目ずつ拾う偶数率の南部菱刺しは型コという単位模様の規則的な積み上げが主で,端整だが単調な傾向を持つ.本発表では,偶数率という制約下にある南部菱刺しの模様造形の諸問題について考察する出発点として,三巾前垂れの伝統的な構成パターンに着目し,先行作品を調査したうえで,伝統的な単位模様の配置や展開方法に変化を加えた三巾前垂れを製作した.(著者抄録)