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J-GLOBAL ID：202102215021860043   整理番号：21A0649024

薄肉断面への充填を可能とした高耐久性モルタル「スリムフローグラウト」の開発と適用

Development of Highly Durable Mortar “Slim Flow Grout” that can be Filled to Thin Section and its Case Study

著者 (5件)： 西澤彩 (大林組) ,  川西貴士 (大林組) ,  武田篤史 (大林組) ,  石関嘉一 (大林組) ,  平田隆祥 (大林組)
資料名： 大林組技術研究所報(CD-ROM)  (Report of Obayashi Corporation Technical Research Institute (CD-ROM))
号： 84  ページ： ROMBUNNO.2020.084.28  発行年： 2020年12月 
JST資料番号： G0068C  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 港湾構造物は,塩害による劣化が生じやすい。特に,桟橋の下面は維持管理が困難な部位であるため,耐久性の高い補修材料が求められる。加えて,桟橋は重要な物流拠点である場合が多く,構造物を供用しながら,劣化部を改修することが求められる。そこで,薄肉断面への圧送充填を可能とした高耐久性モルタル「スリムフローグラウト」を開発し,桟橋上面を供用しながら桟橋下面のかぶり部に本モルタルを充填することで,構造物の高耐久化を可能にした。耐久性が高い材料を用いることで,かぶり厚さを低減できるが,狭隘なかぶり部に下面から圧入充填する場合は,閉塞や未充填が生じるリスクがある。本論文では,高耐久性モルタルを用いた圧送実験および床版下面への圧入充填実験により,その圧送性および充填性を検証し,既設コンクリートとの高い付着性を確認した。さらに,海上桟橋下面の改修工事に本技術を適用し,所定の品質を確保できることを確認した。(著者抄録)

シソーラス用語： 桟橋 ,  コンクリートスラブ ,  改修 ,  補強工事 ,  *セメントモルタル ,  薄肉構造 ,  耐久性 ,  *補強材料 ,  ポンパビリティ ,  液体輸送 ,  付着強さ ,  流動性 ,  グラウト ,  *鉄筋コンクリート
準シソーラス用語： *かぶりコンクリート ,  ポンプ圧送 ,  充填性

分類 (1件)： モルタル,コンクリート  (RA06042H)

引用文献 (6件)：

• 平田隆祥他:常温硬化型UFCの現場打設による護岸構造物のリニューアル,コンクリート工学年次論文集,Vol. 36,No. 2,2014.6,pp. 1249-1254
• 土木学会:超高強度繊維補強コンクリートの設計・施工指針(案),No. 113,2004
• 森大介:RPCMの塩化物浸透に関する拡散理論による考察,第56回セメント技術大会講演要旨,pp. 176-177,2002
• 土木学会:超高強度繊維補強コンクリート「スリムクリート」に関する技術評価報告書,技術推進ライブラリーNo. 10,2012.3
• 土木学会:コンクリートのポンプ施工指針,No. 135, pp. 17-76,2012

タイトルに関連する用語 (4件)： 薄肉 ,  高耐久性 ,  モルタル ,  開発