抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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富山県五箇山に位置する平は,険しい地形と大雪が降る村であり,雪害が頻繁に発生する。雪崩による災害から村を守るため,1600年代から雪崩防止林(APF)が整備・管理されてきた。しかし,近年の山岳地帯の農村人口の減少と高齢化により,APFの維持管理が重要な課題となっている。このように,本研究は,分布,林分,管理,およびそれらの変化を明らかにすることにより,APFの維持管理方法を検索するための基本的なデータを提供することを目的とする。その結果,APFの分布は1940年代以降変化した。具体的には,各村の背後の急斜面に分布するAPFは維持され,従来の機能は引き継がれている。しかし,APFには依然として人工林,散生地,草生地の数が増えており,従来のAPFの分布は減少している。林業法の観点から,APFの多くの部分は,APFの一部に法的保護を提供する森林法の保護森林システムに従って段階的に指定された。要するに,持続可能な保全解決策を複数の観点(防災,生態系,景観など)から統合し,従来のAPFや法律で保護されている部分の様々な条件に応じて対策を調整することが重要である。(翻訳著者抄録)