抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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航空管制に利用される主要な監視システムでは,航空機搭載のトランスポンダから送出される1030MHz及び1090MHzの信号を利用する方式が一般的である.このシステムで使用される信号形式の一つにモードSがある.モードSはプリアンブルとパルス位置変調をかけたデータブロック部からなり,二次監視レーダへの応答や航空機衝突防止等に利用される.この信号を利用した空港面監視システムの一つがマルチラテレーション(MLAT)である.MLATは地上に設置した複数の受信機で信号を受信し,各受信局への信号到着時刻差を用いることで航空機の位置を推定する.しかし,ランダム送信されるモードSは,機数の増加に伴う信号の占有時間や構造物からのマルチパスが検出率低下の要因となる.そこで本論文は,モードSの空港内における信号環境と当該信号を利用したMLATシステムの検出率について,当研究所の新型MLATを用いた推定方法を提案し,仙台空港に展開した実験装置を用いて信号解析を実施したので,その成果をまとめる.(著者抄録)