文献
J-GLOBAL ID:202102220463198543   整理番号:21A0185672

中心市街地活性化を目的とした拠点施設の運営と市民集団の活動展開による参加の形態 -八戸市によるポータルミュージアム「はっち」と市民集団「まちぐみ」を事例として-

PATTERN OF CIVIC ENGAGEMENT FROM PUBLIC FACILITY MANAGEMENT AND CIVIC GROUP ACTIVITY FOR DOWNTOWN REVITALIZATION Case study of public facility “Hacchi” and civic group “Machigumi,” founded by Hachinohe city
著者 (3件):
資料名:
巻: 85  号: 777  ページ: 2363-2373(J-STAGE)  発行年: 2020年 
JST資料番号: Y0894A  ISSN: 1340-4210  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
公共施設の運営は,費用低減のために民間部門にますます外注されている。一方,地方自治体は地域コミュニティに永続的に関与できる唯一の組織であるが,施設管理における役割は適切に議論されていない。著者らは,八戸市に位置する公共施設「はっち」と市民クグループ「まちぐみ」周辺の人間-環境関係を分析し,市民参加のパターンと地方自治体の役割を記述した。第3章では,空間的観点から分析する。最初に,はっちの賃借りの使用面積を分析し,独立事業と一般市民の間で空間に約100平方米の差があることを見出した。一方,はっちの展示の約半分は一般市民によって開催された。第2に,著者らは,はっちの自己主催展示の参加者がどこから来たかを調べ,中央市街地だけでなく,青森県外を含む他の地域から参加したことを発見した。最後に,はっちの自己主催展示とまちぐみが関係する場所を地図にプロットした。著者らは,まちぐみが中央市街地の様々な場所において活動を実施することを見出した。対照的に,はっちはその自己主催展示をはっちで実施した。第4章では,2つの側面(場所と相互作用)に焦点を絞って「まちぐみ」の活動を分析した。最初に,まちぐみのメンバーは彼らの事務室において,一般的な事業のために準備し,互いに連絡しあい,様々なクラブ活動を楽しむ。彼らは事務室の外で,製品を販売し,事業を行い,他の組織による事業に参加する。また,事務室以外での活動は,公共施設(例えば,はっち),広場,および民間建築において実施した3つの場合に分けられた。さらに,まちぐみのメンバーへのアンケート調査では,まちぐみに参加した理由が,必ずしも,市街地の再活性化とは関係していなかった。大部分のメンバーは,彼らが望むことをするためにまちぐみに参加し,第5章では,まちぐみは市当局,建築物所有者,都市に勤務する前の居住者と調和しなければならない。社会的関係図を用いてこれらのプロセスを分析し,各部門における最初の活動の主題と内容をまとめ,活動参加の動機を調べた。その結果,まちぐみ周辺の社会的関係は時間とともに変化した;例えば,市当局は,まちぐみを扱う方法を変えた。また,市民は,徐々にまちぐみと相談し,その相談内容は市における活動と事業に変わった。要約すれば,はっちはその建物における市民の参加に,いくつかのパターンを提供し,また,まちぐみは,中央市街地でより多くのパターンを提供する。市民参加のこれらの様々なパターンは,政府が都市を包括的に再生することを目的とするとき,地方自治体が基礎施設の開発と運用を通して達成する,市街地再活性化の方法を示すものである。また,まちぐみが自由に活動できるという事実の背後に,唯一の年間活動報告のようなはっちによる管理のための道具がある。これらが,地方自治体が施設管理の計画を考えるときの観点である。(翻訳著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
教育施設,文化施設,宗教建築  ,  開発,再開発,都市整備 
引用文献 (12件):
  • 1) Morotomi T. : Environment, Iwanami shoten, 2003.10 (in Japanese) 諸富徹:環境(思考のフロンティア), 岩波書店, 2003.10
  • 2) Mitsuya k, Hideshima E, Yoshimura T. : Demanded roles and outcomes of involvement by community-based intermediary organization in arrangement of public facility - Case of the Okazaki City Library and Community Plaza "Libra"-, Journal of the City Planning Institute of Japan, 48, 3, pp. 303-308, 2013.10 (in Japanese) 三矢勝司, 秀島栄三, 吉村輝彦:公共施設づくりにおいて地域密着型中間支援組織に求められる役割と成果に関する研究 -岡崎市図書館交流プラザLibraを事例に-, 日本都市計画学会都市計画論文集, 48, 3, pp. 303-308, 2013.10
  • 3) Takano Y, Morinaga R, Ito R. : SUSTAINABLE MANAGEMENT OF CITIZEN PARTICIPATION IN PUBLIC FACILITY -A case study of three cultural complex project-, Journal of Architecture and Planning (Transactions of AIJ), Vol. 80, No. 718, pp. 2791-2801, 2015.12 (in Japanese) 高野洋平, 森永良丙, 伊藤里佳:公共施設における持続可能な市民参加型運営に関する研究 -3つの文化複合施設プロジェクトを事例として-, 日本建築学会計画系論文集, 80, 718, pp. 2791-2801, 2015.12
  • 4) Nakamoto M. : Bunka Geijyutu no genba de hagukumareta “jyumin to Gyosei no Kyoso” ga machihe hirogaru Ibaraki-ken Omitama-shi no jirei, Public Relations Association for Social sectors, 4, 1, pp. 100-109, 2019.6 (in Japanese) 中本正樹:文化芸術の現場で育まれた「住民と行政の共創」がまちへ広がる茨城県小美玉市の事例, 公共コミュニケーション研究, 4, 1, pp. 100-109, 2019.6
  • 5) Narita M. : A study on the formation of new civil society in the process of creating cultural local community bases - A case study in Uno& Chikko area, Tamano City, Okayama Prefecture-, Journal of the City Planning Institute of Japan, 54, 3, pp. 645-651, 2019.10 (in Japanese) 成田海波:文化交流拠点の創造プロセスにみる新たな市民社会の形成に関する研究 -岡山県玉野市宇野築港地区を事例に-, 日本都市計画学会都市計画論文集, 54, 3, pp. 645-651, 2019.10
もっと見る
タイトルに関連する用語 (14件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した文献タイトルの用語をもとにしたキーワードです

前のページに戻る