抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ニンニク中の含硫アミノ酸、例えばデオキシアリイン(SAC)、アリイン(SACS)、S-アリルメルカプトシステイン(SAMC)は、抗腫瘍、抗酸化などの多種の生理薬理活性を有する。これらの活性には、上述の含硫アミノ酸と生体内に存在するタンパク質などの生体高分子間の相互作用と直接関係がある。ウシ血清蛋白質(BSA)をモデル蛋白質として,pH7.40のTris-HCl緩衝液中,ニンニク中の3種の硫黄含有アミノ酸(SAC,SACS)を,蛍光及び紫外吸収分光法により調べた。SAMCはBSAと相互作用した。蛍光分光光度計を用いて,280nmの励起波長で300400nmの蛍光発光スペクトルを走査し,UV分光光度計を用いて,SAMCの300400nmの紫外吸収スペクトルを走査した。蛍光スペクトルと紫外吸収スペクトルの結果により、BSAとSAC、SACSの消光タイプは動的消光であることが明らかになった。BSAとSAMCの消光型は静的消光であり,298と310Kでの結合定数はそれぞれ6.18×103と5.54×103L・mol-1であり,結合効果は強い。対応する温度において,BSAとSAMCは1つの結合部位に近似し,1:1の複合体は,生体内でよく貯蔵され,輸送されると推定された。結合距離は1.61nmであった。298と310KでのΔGは,それぞれ,-21.63と-22.21kJ・mol-1であり,それは,反応が自発的に進行する過程であることを示した。そのΔHは-7.06kJ・mol-1であった。298と310KにおけるΔSは,それぞれ48.89と46.99J・mol-1・K-1であり,ΔHとΔSの大きさを結びつけて,それらの結合が静電引力作用を主とすることが判明した。研究により、SAMCとBSAの結合作用が強く、それが薬物分子として理論的根拠を提供し、同時にこれらの結果も三種類の含硫アミノ酸とBSAなどの高分子の相互作用、開発と利用の更なる研究に理論的根拠を提供した。Data from Wanfang. Translated by JST.【JST・京大機械翻訳】