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J-GLOBAL ID:202102221101327756   整理番号:21A2577378

圃場栽培ダイコンの植食性とバイオマスの数に及ぼすプロヒドロジャスモンの影響【JST・京大機械翻訳】

Effects of Prohydrojasmon on the Number of Infesting Herbivores and Biomass of Field-Grown Japanese Radish Plants
著者 (7件):
資料名:
巻: 12  ページ: 695701  発行年: 2021年 
JST資料番号: U7094A  ISSN: 1664-462X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: スイス (CHE)  言語: 英語 (EN)
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ジャスモン酸(JA)のアナログであるProhydrojasmon(PDJ)は,非寄生植物において草食動物に対して直接的および間接的防御を誘導することを見出した。PDJが作物生産における害虫防除に使用できるかどうかを試験するために,2015年10月4日から12月12日までの農薬フリーの日本のダイコン圃場で実験を行った。PDJ(処理植物)の100倍希釈市販製剤(5%)で3区画の24のニホンダイコン植物を処理し,3つの異なる区画の24の植物を,毎週11月29日まで水(対照植物)で処理した。観察期間を通して,アブラムシ,葉採掘ハエ幼虫,野菜ゾウムシ,およびアザミウマの数は,対照植物より処理植物で有意に低かった。対照的に,鱗翅類幼虫の数は,研究期間を通して処理および対照植物間で有意に異ならなかった。寄生したアブラムシ(mummies)も両区画で観察された。Poisson回帰分析は,アブラムシの数が増加したとき,対照植物と比較して,処理植物で有意に高い数のmummiesが記録されたことを示した。これは,日本ダイコン植物へのPDJ適用が対照植物より処理植物でより多くの寄生バチを誘引することを示唆した。また,処理植物のヘッドスペースにおけるPDJ誘導植物揮発性物質として8種のテルペノイドとサリチル酸メチルを同定した。これらの揮発性物質のいくつかは,圃場におけるアブラムシ寄生バチの誘引に関与する可能性がある。しかし,他の害虫では,天敵は見出されなかった。興味深いことに,JAとサリチル酸シグナル伝達経路の遺伝子は,処理植物で異なってアップレギュレートされた。また,PDJ処理はグルコシノレート生合成およびその後のイソチオシアナート形成に関連する遺伝子の発現を誘導した。さらに,処理植物の地上および地下部分の重量は,対照植物の各部分のものより有意に低かった。これらの結果は,PDJの100倍希釈市販製剤による日本ダイコン植物の処理が,それらの数を減らし,それらのバイオマスに悪影響を与えるいくつかの害虫種に対する直接的および間接的防御を誘導することを示した。Copyright 2021 The Author(s) All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】
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分類 (2件):
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昆虫・ダニによる植物被害  ,  生物的防除 
物質索引 (1件):
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引用文献 (41件):
  • Agrawal A. A., Strauss A. Y., Stout M. J. (1999). Costs of induced responses and tolerance to herbivory in male and female fitness components of wild radish. Evolution 53 1093-1104. doi: 10.1111/j.1558-5646.1999.tb04524.x
  • Arimura G., Matsui K., Takabayashi J. (2009). Chemical and molecular ecology of herbivore-induced plant volatiles: proximate factors and their ultimate functions. Plant Cell Physiol. 50 911-923. doi: 10.1093/pcp/pcp030
  • Azis H. R., Takahashi S., Koshiyama M., Fujisawa H., Isoda H. (2020). Effect of prohydrojasmon on the growth of eggplant and komatsuna. Plants 9:1368. doi: 10.3390/plants9101368
  • Backmann P., Grimm V., Jetschke G., Lin Y., Vos M., Baldwin I. T., et al (2019). Delayed chemical defense: timely expulsion of herbivores can reduce competition with neighboring plants. Am. Nat. 193 125-139. doi: 10.1086/700577
  • Bates D., Maechler M., Bolker B., Walker S. (2015). Fitting linear mixed-effects models using lme4. J. Stat. Softw. 67 1-48. doi: 10.18637/jss.v067.i01
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