抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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食品包装の主な機能は食品品質と安全性を維持することである。抗菌物質を含む活性包装の使用は,食品のシェルフライフを有意に延長できる。これらの包装溶液の多くは,金属ナノ粒子(例えば,Ag,Au,Cu)または金属酸化物(例えば,TiO_2,ZnO,MgO)を含む高分子膜の適用に基づいている。しかし,鉄ナノ粒子の使用はめったに言及されていない。本研究では,ゼロ価鉄(ZVI)を含むポリラクチド(PLA)膜をキャスティング法により作成した。Fe_2O_3を添加した純PLA膜とPLA膜を比較材料として使用した。ZVI/PLA膜の組成と構造を走査型電子顕微鏡で評価した。ZVI/PLA膜で行ったXRDスペクトルは,包装材料中の鉄の存在を確認し,それらの酸化物形(Fe_2O_3)を明らかにした。1%,3%または5%の濃度のゼロ価鉄の添加は,それぞれ40.8,33.6および28.6nmの結晶学的面の形成をもたらした。フィルムの色と光沢,および細菌(Bacillus subtilis,Escherichia coli,Staphylococcus epidermidis)および菌類(Geotrichum candidum,Rhodotorula rubra)に対する抗菌活性も調べた。3%のZVI(w/w)を添加したPLAフィルムは,PLAおよびPLA/Fe_2O_3膜とは対照的に,全ての試験生物の成長を阻害した。ポリマーマトリックスへのZVIの添加は,その外観と光学的性質の変化を引き起こした。ポリオレフィンフィルムに用いたZVI/PLA被覆は,調べた材料に充填したヤギチーズのシェルフライフを6週間延長できた。ZVI/PLAフィルムの抗菌特性及びPLA生分解性を考慮すると,得られた材料は食品工業に成功裏に適用することができる。Copyright 2021 The Author(s) All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】