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J-GLOBAL ID：202102222964755393   整理番号：21A0190029

工場のピーク電力抑制を目的とした生産設備群の運転計画最適化

著者 (1件)： 小熊祐司 (IHI 技術基盤セ)
資料名： オペレーションズ・リサーチ
巻： 66  号： 1  ページ： 12-17  発行年： 2021年01月01日 
JST資料番号： F0251A  ISSN： 0030-3674  CODEN： OPREA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 製造業において工場の電力料金の低減・抑制は大きな課題である.一般に電力料金は,最大需要電力(ピーク電力)に比例する基本料金と,電力量に比例する電力量料金から構成されており,前者に関しては同生産設備で同量の生産を行う場合でも,設備群の運転計画を最適化しピーク電力を抑えることで低減できる可能性がある.このような運転計画を得る問題は整数計画問題として定式化できるが,厳密解法である分枝限定法が苦手とする「最大値最小化」の構造をとる.そこで本稿では,メタヒューリスティクスの利用や探索空間の制限,目的関数の工夫など,同問題の良質な近似解を求めるための方法をいくつか紹介する.また掲題の技術開発を題材として,数理最適化ソルバやデモソフトウェアの利活用による開発プロセスの効率化についても述べる.(著者抄録)

シソーラス用語： *電力需要 ,  抑制 ,  *生産設備 ,  運転管理 ,  *発見的方法 ,  最小化問題 ,  *整数計画法 ,  近似法 ,  最適化 ,  応用プログラム ,  工場
準シソーラス用語： *ピーク電力需要 ,  *電力需要抑制 ,  *運転計画 ,  *メタヒューリスティクス ,  探索空間 ,  エネルギー最小化 ,  近似計算 ,  探索効率 ,  数値最適化 ,  ソルバ

分類 (3件)： 電力系統一般  (NB02000E) ,  人工知能  (JE08000Z) ,  数理計画法  (KA03030M)

引用文献 (12件)：

• 東京電力エナジーパートナー,「電気料金の計算方法」, https://www.tepco.co.jp/ep/corporate/charge_c2/decision02.html (2020年11月24日閲覧)
• 株式会社 IHI, ′′「生産」に踏み込んだ工場エネルギー最適化, ′′IHI技報, 58, pp.12-15, 2018.
• F. Glover, ′′Future paths for integer programming and links to artificial intelligence,′′ Computers & Operations Research, 13, pp. 533-549, 1986.
• 柳浦睦憲, 茨木俊秀, 『組合せ最適化-メタ戦略を中心として-』,朝倉書店, 2001.
• 宮代隆平, 松井知己, ′′ここまで解ける整数計画′′ システム/制御/情報, 50, pp.363-368, 2006.

タイトルに関連する用語 (5件)： 工場 ,  ピーク電力 ,  設備 ,  計画 ,  最適化