文献

J-GLOBAL ID：202102224673250905   整理番号：21A0573896

トブラマイシンはB16F10メラノーマ細胞におけるp38 MAPK蛋白質リン酸化のアップレギュレーションによりメラニン形成を促進する【JST・京大機械翻訳】

Tobramycin Promotes Melanogenesis by Upregulating p38 MAPK Protein Phosphorylation in B16F10 Melanoma Cells

著者 (3件)： Moon Seung-Hyun ,  Chung You Chul ,  Hyun Chang-Gu
資料名： Antibiotics (Web)  (Antibiotics (Web))
巻： 8  号： 3  ページ： 140  発行年： 2019年 
JST資料番号： U7132A  ISSN： 2079-6382  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： スイス (CHE)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： トブラマイシンはStreptomyces tenebraarius由来のアミノグリコシド系天然抗生物質であり,主にグラム陰性細菌感染治療に使用される。トブラマイシンは長い間臨床診療で利用されているが,いくつかの副作用を示し,より効果的な抗生物質の導入につながる。このため,トブラマイシンの臨床使用に対する新しい可能性を中心に実験を行った。トブラマイシンが皮膚メラニン形成にどのように影響するかは不明である。本研究では,B16F10黒色腫細胞を用いて,メラニン産生に対するトブラマイシンの影響を評価した。細胞毒性をMTTアッセイにより評価した後,メラニン含量とチロシナーゼ活性分析は,トブラマイシンがB16F10細胞でメラニン合成を誘導することを明らかにした。次に,ウェスタンブロット分析を行い,トブラマイシンがメラニン産生を増加させる機構を解明した。リン酸化p38蛋白質発現はアップレギュレートされた。蛋白質阻害剤を用いてトブラマイシンの機構を解明した。カナマイシンAとBはトブラマイシンと構造的に類似し,2-DOSはこれらの抗生物質の中心構造を示す。メラニン形成に及ぼすこれらの物質の影響を評価した。カナマイシンAはメラニン産生を減少させたが,カナマイシンBと2-DOSは効果を示さなかった。全体として,著者らのデータは,トブラマイシンがB16F10黒色腫細胞におけるp38蛋白質リン酸化を促進することによりメラニン産生を増加させることを示した。Copyright 2021 The Author(s) All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】

シソーラス用語： 抗生物質 ,  *タンパク質 ,  副作用 ,  *リン酸化 ,  グラム陰性菌 ,  Streptomyces ,  細胞毒性 ,  *アップレギュレーション ,  メラニン沈着 ,  ウェスタンブロット法 ,  *p38MAPキナーゼ ,  アミノ糖 ,  糖アルコール ,  デオキシ糖 ,  ピラノシド ,  グルコシド ,  三糖類 ,  第一アミン
準シソーラス用語： *メラニン ,  *P38 ,  蛋白質発現 , 【Automatic Indexing@JST】

著者キーワード (8件)： メラニン形成 ,  B16F10メラノーマ細胞 ,  アミノグリコシド ,  トブラマイシン ,  メラニン ,  p-p38 ,  カナマイシン ,  2-DOS

分類 (2件)： 皮膚の基礎医学  (GF01020Y) ,  植物の生化学  (EH01050J)

物質索引 (1件)： トブラマイシン

引用文献 (32件)：

• Brenner, M.; Hearing, V.J. The protective role of melanin against UV damage in human skin. Photochem. Photobiol. 2008, 84, 539-549.
• D’Orazio, J.; Jarrett, S.; Amaro-Ortiz, A.; Scott, T. UV radiation and the skin. Int. J. Mol. Sci. 2013, 14, 12222-12248.
• Tran, T.N.T.; Schulman, J.; Fisher, D.E. UV and pigmentation: Molecular mechanisms and social controversies. Pigment Cell Melanoma Res. 2008, 21, 509-516.
• Pillaiyar, T.; Manickam, M.; Jung, S.-H. Recent development of signaling pathways inhibitors of melanogenesis. Cell. Signal. 2017, 40, 99-115.
• Pillaiyar, T.; Manickam, M.; Jung, S.H. Inhibitors of melanogenesis: A patent review (2009-2014). Expert Opin. Ther. Pat. 2015, 25, 775-788.

タイトルに関連する用語 (8件)： トブラマイシン ,  メラノーマ細胞 ,  P38 ,  MAPK ,  蛋白質リン酸化 ,  アップレギュレーション ,  メラニン形成 ,  促進