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J-GLOBAL ID:202102224846518209   整理番号:21A1335676

尿管皮膚瘻造設術を実施したイヌに対する周術期看護の1例

A perioperative nursing case of a dog with cutaneous ureterostomy surgery
著者 (12件):
資料名:
巻: 24  号:ページ: 31-35  発行年: 2020年03月31日 
JST資料番号: L6329A  ISSN: 2188-8108  資料種別: 逐次刊行物 (A)
発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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尿管皮膚瘻造設術は,下部尿路癌の症例に対して膀胱および尿道全摘出と同時に実施され尿管を包皮粘膜や腹部の皮膚に移設する術式である。術後は不随意排尿を避けられず,尿管開口部やその周辺組織での尿やけといった症状を含む湿性皮膚炎や炎症,二次感染による腎盂腎炎,尿管開口部の再閉塞が生じる恐れがある。下部尿路癌疑いと診断された事例動物は,14歳6ヶ月齢のワイヤーフォックステリア,未避妊,体重は6.5kgでBCSは4/9であった。尿管皮膚瘻の形成後には,持続的な不随意排尿が観察された。湿性皮膚炎を防止するために,創部保護用のフィルムドレッシング材を,尿管開口部を塞がないように周囲の皮膚に貼り付け,抗菌クリームを塗布した。術後から退院後の再診までの二週間にわたってフィルムドレッシング材による皮膚保護を実施し,状態を評価した。これらの皮膚保護の結果,湿性皮膚炎やドレッシング材に起因する皮膚炎といった合併症は全く観察されず,尿管開口部と皮膚は良好に維持された。(著者抄録)
引用文献 (7件):
  • 加藤清雄、内田英二:第11章(体液調節と尿の生成)、動物看護学教育標準カリキュラム準拠 動物形態機能学(全国動物保健看護系大学協会 カリキュラム検討委員会編)、第 1 版、271-279、株式会社インターズー、東京(2018)
  • Ricardo Huppes R, Crivellenti LZ, Barboza De Nardi A, Roque Lima B, Alves Cintra C, Luiz Costa Castro J, Adin CA: Radical Cystectomy and Cutaneus Ureterostomy in 4 Dogs with Trigonal Transitional Cell Carcinoma: Description of Technique and Case Series. Vet Surg. 46(1), 111-119(2017)
  • 呰上大吾、小田民美:第 8 章(排泄機能障害を伴う疾患の動物看護)、認定動物看護士教育コアカリキュラム2019準拠 臨床動物看護学 3 動物臨床看護学総論 動物臨床看護学各論(一般社団法人 日本動物保健看護系大学協会 カリキュラム委員会編)、第 1 版、315-354、株式会社インターズー、東京(2020)
  • 神田鉄平:第 8 章(侵襲的処置の介助技術)、動物看護学教育標準カリキュラム準拠 専門分野 基礎動物看護技術(全国動物保健看護系大学協会 カリキュラム検討委員会編)、第1版、141-159、株式会社インターズー、東京(2014)
  • Carr AN, DeWitt T, Cork MJ, Eichenfield LF, Folster- Holst R, Hohl D, Lane AT, Paller A, Pickering L, Taieb A, Cui TY, Xu ZG, Wang X, Brink S, Niu Y, Ogle J, Odio M, Gibb RD: Diaper dermatitis prevalence and severity: Global perspective on the impact of caregiver behavior. Pediatr\nDermatol. 10, 1111(2019)
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