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J-GLOBAL ID：202102226716979385   整理番号：21A0057948

目標からの反射信号を利用した分散アレーレーダのキャリブレーション

The Calibration Method for the Distributed Array Radar using Reflected Signal from Radar Target

著者 (3件)： 伊藤聡宏 (三菱電機 情報技総研) ,  松田庄司 (三菱電機 通信機製作所) ,  若山俊夫 (三菱電機 情報技総研)
資料名： 電子情報通信学会論文誌 B(Web)
巻： J103-B  号： 12  ページ： 663-678 (WEB ONLY)  発行年： 2020年12月01日 
JST資料番号： U0471A  ISSN： 1881-0209  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 分散アレーレーダは比較的小規模なサブアレーの集合で構成し,等価的に大開口,高利得のアンテナを実現する分散アレーを備えたレーダである.サブアレーが小規模であるがゆえに,従来のレーダと比較して移設やサブアレー数変更による性能変更を容易に行える点もメリットの一つである.ただし,サブアレー間ではDBFによる信号合成を前提としているため,移設や構成変更時にはサブアレー設置位置,方向の相対関係を正確に取得し,DBFを校正する必要がある.そこで本論文では,簡易な校正手法としてレーダの観測目標を用いた校正処理を提案する.提案法は本レーダ自身でレーダの送受信を行い,各サブアレー間の受信信号から算出した相対位相,相対振幅から各サブアレーの相対位置・方向を推定しDBFに適用する手法である.また,提案法は多変数の推定問題であるが,変数間の相互依存性に着目し推定処理の最大探索次元を削減することで,演算量増加の抑制も行う.提案法により,測定作業を局限しつつ分散アレーレーダのDBFキャリブレーションを実行することができる.(著者抄録)

シソーラス用語： フェイズドアレイ ,  *システム ,  *分散系 ,  *レーダ ,  位相制御 ,  信号処理 ,  信号合成 ,  *キャリブレーション ,  通信信号
準シソーラス用語： *分散アンテナシステム ,  DBF【デジタルビームフォーミング】 ,  受信信号

分類 (2件)： レーダ  (ND13010H) ,  アンテナ  (ND06000M)

引用文献 (25件)：

• R.C. Heimiller, J.E. Belyea, and P.G. Tomlinson, “Distributed array radar,” IEEE Trans. Aerosp. Electron. Syst., vol.AES-19, no.6, pp.831-839, 1983.
• W.L. Melvin, R. Hancock, M. Rangaswamy, and J. Parker, “Adaptive distributed radar,” 2009 IEEE Radar Conference, pp.1-6, 2009.
• 松田庄司,橋口浩之,深尾昌一郎,“分散アレーレーダにおける捜索用ロバストビーム形成法に関する研究,” 信学論 (B),vol.J88-B, no.12, pp.2343-2357, Dec. 2005.
• 松田庄司,橋口浩之,深尾昌一郎,“最大固有ベクトル法による分散アレーレーダの捜索効率改善,” 信学論(B), vol.J89-B, no.10, pp.2035-2046, Oct. 2006.
• 白石 將,平田和史,尾崎敦夫,“サイドローブ抑圧を目的とした分散レーダのアンテナ配置最適化,” 2011 信学総大,B-2-4, 2011.

タイトルに関連する用語 (5件)： 目標 ,  反射信号 ,  アレー ,  レーダ ,  キャリブレーション