抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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費用分配型接続ゲーム(Cost-Sharing Connection Game,CSG)は,ネットワーク上のルーティングゲームの一種であり,このモデルでは,費用と容量が与えられた辺を持つ有向グラフが与えられる時,各エージェントはソースからシンクへのパスをできるだけ少ない費用で構築したいと考えている.各辺の費用は費用分配関数に基づいてエージェントが共有する.最も素直な費用分配関数は,かかる費用をエージェントの数で割ったものである.この関数は,人々がものを共有する際にオーバーヘッドが発生しない理想的な設定をモデル化しているが,現実には多かれ少なかれ何らかのオーバーヘッドが生じることが多い.本論文では,費用分配関数を一般化することで,より現実的な費用分配型接続ゲームの場面をモデル化する.本研究では一般化された費用分配関数の下で,合計費用と最大費用に関する無秩序の価格(Price of Anarchy,PoA)と安定性の価格(Price of Stability,PoS)を考察した.一般化した設定にも関わらず,合計費用におけるPoSを除いて,オーバーヘッドのない費用分配関数と同じ上下界とタイトな例が得られることを示す.また合計費用におけるPoSは,一般化によりlog nからnに増加する.(著者抄録)