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J-GLOBAL ID:202102228003559051   整理番号:21A0426332

日本の山地集落における農地利用の変遷:住民キャリア史の分析

Transition of Farmland Use in a Japanese Mountainside Settlement: An Analysis of the Residents’ Career Histories
著者 (4件):
資料名:
巻: 93  号:ページ: 15-26(J-STAGE)  発行年: 2020年 
JST資料番号: U0119A  ISSN: 1883-4396  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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日本の農業が直面する重要な問題は,人口の高齢化による専業農家の数の減少であり,それは後継者の不在と相まって,放棄され,十分に活用されていない農地につながっている。このような状況下で,農業活動の継続性を確保するために,世帯内,世帯間,異なるコミュニティ間の労働力配分の変化を分析した。最近の農業政策では,女性や帰郷農民,つまり故郷を離れて非農業に従事したが,退職後に農業に戻ったり,農業を始めたりする人々の農業への積極的な参加を増やすことを目的としている。本研究では,石川県金沢市・小松市近郊の都市部に通勤している舘集落を分析し,農民数が減少しているにもかかわらず農地を継続的に利用するための戦略を検討した。本研究では,この集落の世帯員の職業を分析し,住民の雇用の選択がこの地域の農地の継続的な利用にどのように影響したかを評価した。日本の農業地理学における農地利用とコミュニティ農業のシステムに関する多くの研究は,男性の世帯主を中心とした世帯に焦点を合わせてきた。私たちの研究は,農村世帯における農業労働力の配分や,他の農民への仕事の委託や農地の貸し出しなど,農地を維持するための他のメカニズムを評価するために,各世帯のすべての個人の職業に焦点を当てた独自のものである。過去数十年の間に,農地を相続する意欲のある後継者の数が減少するにつれて,舘では次世代に引き継がれる農地の数が減少し,農地の責任者は彼らの居住地の外に助けを求めなければならなかった。しかし,この研究ではいくつかの最近の前向きな傾向を報告した(家族が集落に戻り,以前に放棄された土地の賃借を含む農業を始めた)。その結果,農地利用は,集落内で再び特徴的なものになった。私たちの事例研究である舘は,日本の限界農村コミュニティの開発における最近の傾向の多くをカプセル化しているため,代表的な事例研究と見なすことができる(急速な社会人口減少と農地の利用と管理慣行の継続への影響,特に労働配分の条件だけでなく,農地の有償/無償の貸出しのメカニズムに関しても)。限られた地域規模では,コミュニティ全体の詳細な調査とデータの詳細な分析が可能である。この研究の結果は,日本の同様の地域だけでなく(より広い規模で)アジアでもより広く実施される可能性のある農村/農業政策の精緻化に役立つ可能性がある。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
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農業経済,農業経営 
引用文献 (26件):
  • Akitsu, M. 1998. Social network and agricultural life. Tokyo: Ochanomizu-shobo. (J)
  • Araki, H. 2002. Mechanism of sustaining agriculture and the aging of rural communities in Takamiya-cho, Hiroshima Prefecture. Geographical Review of Japan 75: 262-279.
  • Buttel, F. H. and Gillespie, G. W. 1984. The sexual division of farm household labor: An exploratory study of the structure of on-farm and off-farm labor allocation among farm men and women. Rural Sociology 49: 183-209.
  • Gojo, Y. 1997. Organization and development of rice farming groups: In a case of Matsutou, Ishikawa Prefecture. Japanese Journal of Human Geography 49: 32-46. (JE)
  • Gullifer, J. and Thompson, A. 2006. Subjective realities of older male farmers: Self-perceptions of ageing and work. Rural Society 16: 80-97.
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