文献

J-GLOBAL ID：202102228499841013   整理番号：21A0085590

晶析プロセスを御する~基礎から,マイクロ製造・医薬品製造まで~管路を利用した晶析技術

著者 (1件)： 外輪健一郎 (京大 大学院工学研究科)
資料名： 分離技術
巻： 50  号： 6  ページ： 341-346  発行年： 2020年11月30日 
JST資料番号： L2100A  ISSN： 1343-7860  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・バッチ毎の品質の変動を避けるために従来の回分式プロセスにかわって,製造プロセスの連続化が注目されるようになってきた医薬品製造。
・化学物質を製造するための反応工程と分離精製工程を,少量かつ連続生産で実現するため,反応工程ではマイクロリアクタが利用できるが,分離精製工程,特に晶析技術の小型連続化は未だ発展途上であるという事実。
・連続晶析化技術で用いられる撹拌槽型の単純な装置,MSMPRと粒径分布をシャープにするために必要な管路を利用した晶析技術。
・管路を使った押出流れを利用したL-グルタミン酸の晶析実験例,管路の閉鎖を防ぐための超音波照射の有効性ならびに超音波照射により誘導時間も短縮できたアセチルサリチル酸の貧溶媒晶析実験例。
・管路内部の濃度分布の発生を防ぐためのスタティックミキサーの活用,蛇行流路の活用,セグメント流の活用,多数のオリフィス板状のバッフルを有し,流体の前後運動で生じる渦を利用するCOBC装置。

シソーラス用語： 連続流 ,  製薬業 ,  マイクロリアクタ ,  精製 ,  *結晶化 ,  小型化 ,  連続撹拌槽反応器 ,  *晶析装置 ,  粒度分布 ,  *管路 ,  *押出流れ ,  超音波照射 ,  濃度分布 ,  チャネル ,  アミノ酸 ,  脂肪族アミン ,  脂肪族カルボン酸 ,  ジカルボン酸 ,  第一アミン ,  脂肪酸 ,  芳香族カルボン酸 ,  フェノール類 ,  カルボン酸エステル ,  ヒドロキシ酸
準シソーラス用語： *MSMPR晶析装置 ,  医薬品製造 ,  蛇行流路 ,  分離精製

分類 (1件)： 晶析  (XD02070T)

物質索引 (2件)： L-グルタミン酸 ,  アセチルサリチル酸

引用文献 (12件)：

• B. Wood et al., Org. Process Res. Dev., 23, 122-144, 2019
• R.J.P. Eder et al., Cryst. Growth Des, 10(5), 2247-2257, 2010
• Z. Gao et al., J. Cryst. Growth, 507, 344-351, 2019
• M. Furuta et al., Chem. Eng. Process., 102, 210-218, 2016
• M.N. Hussain et al., Ultrason. Sonochem., 59, 104743, 2019

タイトルに関連する用語 (5件)： 晶析 ,  プロセス ,  基礎 ,  医薬品製造 ,  管路