抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,高度化する自動運転技術を多目的なモビリティサービスへ適用,実証する動きが活発になっている.多様なサービスを提供する自動運転車両を実現するには,一般道に多く存在する信号のない交差点や見通しの悪い箇所での自動走行が望まれる.そこで本論文では,自動運転車の運行設計領域を拡大することを目的とした交通管制システムを提案する.提案システムは,見通しの悪い交差点を通行するために自動運転車両が遵守すべき制約条件をクラウド上の交通管制サーバより提供することを特徴とする.制約条件は場所と時刻によって表現される進入禁止情報であり,ネットワークカメラ画像をクラウドで処理して得られた管制エリア内の車両の位置と予測進路に基づいて計算される.管制制御と自動運転車両の自律的判断の制約条件を介した協調によって,見通しの悪い交差点であっても自動運転車両の通過が可能となり,自動運転車両を起因とする交通効率低下を抑制する.シミュレーション及び実車実験を通して,提案システムの効果を確認した.(著者抄録)