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J-GLOBAL ID：202102232443672331   整理番号：21A0452458

遡河性魚類からの栄養塩還元速度のモデル化と河川水質への影響評価

MODELLING OF NUTRIENT REDUCTION RATE FROM CARCASS OF ANADROMOUS FISHES AND ESTIMATION OF INFLUENCE TO RIVER WATER QUALITY

著者 (3件)： 駒井克昭 (北見工業大学 工学部地球環境工学科) ,  湯原和樹 (国土交通省 関東地方整備局港湾空港部) ,  広木駿介 (北見工業大学 大学院工学研究科)
資料名： 土木学会論文集 B1(水工学)(Web)  (Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. B1 (Hydraulic Engineering) (Web))
巻： 75  号： 2  ページ： I_535-I_540(J-STAGE)  発行年： 2019年 
JST資料番号： U0103B  ISSN： 2185-467X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 河川水温の変化が遡河性魚類の腐敗に伴う栄養塩の還元量と河川の水質に及ぼす影響を実験的に検討した.道東地方の遡河性魚類として資源量の多い魚種の一つであるカラフトマスOncorhynchus gorbuschaを対象とし,遡上時期の10~11月の河川水温を想定して遡上後の腐敗に伴う栄養塩の還元速度の実験を行った.実験条件として魚体の部位,性別,河川水と蒸留水,および水温の違いを考慮した.その結果,温度が高い条件でNH_4-NやPO_4-Pの溶出速度が大きく,部位や性別も還元速度への影響が認められた.1968~2017年の50年間における河川水温と河川流量の変化に基づいて推定した結果,カラフトマスの死骸からのNH_4-Nの還元量は最大40%増加していることが明らかとなった.(著者抄録)

シソーラス用語： *遡上 ,  *魚類 ,  *栄養塩類 ,  反応速度 ,  水質 ,  *河川 ,  カラフトマス
準シソーラス用語： 栄養塩 ,  河川水質 ,  還元速度 ,  遡河性

著者キーワード (5件)： nutrient reduction rate ,  water temperature ,  reaction coefficient ,  pink salmon ,  modelling

分類 (2件)： 魚類  (FH02020K) ,  水質汚濁一般  (SB02010U)

引用文献 (11件)：

• 1) 柳井清治:北日本河川に遡上するサケの死骸が流域の生態系に及ぼす影響,平成15年度河川整備基金助成事業調査報告書,2004.
• 2) Helfield, J. and Naiman, R. J. : Salmon and bear in riparian forests of Alaska, Ecosystems, Vol. 9, No. 2, pp. 167-180, 2006.
• 3) Helfield, J. and Naiman, R. J. : Effects of salmon-derived nitrogen on riparian forest growth and implications for stream productivity, Ecology, Vol. 82, No. 9, pp. 2403-2409, 2001.
• 4) Schuldt, J. A. and Hershey A. E. : Effect of salmon carcass decomposition on Lake Superior tributary streams, Journal of the North American Benthological Society, Vol. 14, No. 2, pp. 259-268, 1995.
• 5) 中島美由紀・伊藤富子:サケ(Oncorhynchus keta)の産卵後死体(ホッチャレ)への水生動物のコロニゼーション,北海道立水産孵化場研究報告,Vol. 54,pp. 23-31,2000.

タイトルに関連する用語 (7件)： 遡河性 ,  魚類 ,  栄養塩 ,  還元速度 ,  モデル化 ,  河川水質 ,  影響評価