抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ソフトウェア開発においてデバッグにかかるコストを削減するために,自動バグ修正に関する研究が盛んに行われている.その中でも広く研究されているテストスイートベースの自動バグ修正はテストケースの品質に依存するが,品質の良いテストケースの作成には多くのコストがかかる.近年,テスト工程にかかるコストの削減のために,テストケースの自動生成に関する研究が行われている.我々は,自動生成されたテストケースを自動バグ修正に利用することで,テストケース作成にかかるコストの削減を期待できると考えた.本研究では自動生成されたテストケースが自動バグ修正の結果にもたらす影響に関して,修正パッチの生成の成功率に基づいて調査を行った.OSSプロジェクトで実際に発生したバグを対象に実験を行った結果,自動生成されたテストケースを用いた修正では23個のバグに対して,人の手で作成したテストケースを用いた修正では13個のバグに対してパッチが生成された.共通してパッチが生成されたバグは3個であり,実際にパッチを生成したバグが異なることが明らかになった.また,テストケースを自動生成する際の基準であるカバレッジの違いによってパッチ生成の成功率が異なることが明らかになった.(著者抄録)