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J-GLOBAL ID:202102235514417863   整理番号:21A2406104

積雪寒冷都市の既存事務所建築における熱源ダウンサイジングと外皮性能向上の併用に向けた実現可能性の検討

FEASIBILITY STUDY TOWARD DOWNSIZING HEAT SOURCE AND ENVELOPE PERFORMANCE IMPROVEMENT OF EXISTING OFFICE BUILDING IN SNOWY COLD CITIES
著者 (3件):
資料名:
巻: 86  号: 782  ページ: 368-376(J-STAGE)  発行年: 2021年 
JST資料番号: U2479A  ISSN: 1881-817X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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近年,既存の事務所建築における熱源更新が増加している。さらに,多くのシミュレーションにより,熱源更新におけるダウンサイジングが一次エネルギー消費とライフサイクルコストの両方に関して有効であることが明らかになってきた。それにもかかわらず,ほとんどの場合,熱源更新における詳細な検討が十分ではなく,熱源更新前の同じ設備容量が選択される。おそらく,多くの技術者は,彼らの知識と実際の経験に基づく適切な設備容量の選択の重要性を認識している。しかし,容量の欠如により苦情が発生する場合のリスクを考慮すると,熱源のダウンサイジングを提案することは困難である。したがって,室内環境悪化のリスクを抑制しながら,熱源更新において熱源のダウンサイジングを提案し易くするためには,一次エネルギー消費とライフサイクルコストの両方の観点から,熱源ダウンサイジングと外皮性能改善による実現可能性を検討することが重要である。本研究の目的は,過剰な熱源容量の選択を抑制し,そして更新における外皮性能の改善を促進することである。結果は次の通りである。1)積雪寒冷都市に立地する熱源更新を迎えた既存事務所建築のシミュレーションモデルにおいて,建物仕様を既往研究から設定し,空調装置仕様をピーク熱負荷による装置選択から設定した。このプロセスを通して,最終的に選択した設備容量がピーク熱負荷よりも30%以上高いことを確認した。2)PMVを用いた屋内環境評価による実現可能性研究において,その熱源容量は,熱源更新が選択された以前とほぼ同等の屋内環境を維持できるとした。その代わりの選択肢として,外被性能改善後において,BHで2サイズダウンとGARで1サイズダウンが更に可能なことが明らかとなった。3)このシミュレーションを通して,更新以前と比較して,改修コストの約半分が,初期コストの削減によって補え,そして,外皮性能改善後のコストの増加に対抗できることを確認した。その結果,削減効果は最大で,一次エネルギー消費に関して33%,ライフサイクルコストに関して28%となることが明らかとなった。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
空気調和装置一般  ,  建築設備一般 
引用文献 (13件):
  • 1) Tatsuo, I. : What should be made to do the realization of actual saving energy? - What is the bottleneck of the excessive design ? -, Technical papers of annual meeting, the Society of Heating, Air-Conditioning and Sanitary Engineers of Japan, pp.569-572, 2007.9 (in Japanese) 猪岡達夫:真の省エネルギーの実現のために~過剰設計のボトルネックとなっているもの~, 空気調和・衛生工学会学術講演会講演論文集, pp.569-572, 2007.9
  • 2) Masaya, H., Hideharu, K., Masaya, O., Gyuyoung, Y. : Effectiveness of Air Conditioner Design Conditions and Room Temperature for Air Conditioning Equipment Selection on Energy Conservation and Thermal Environment, Transactions of the Society of Heating, Air-conditioning and Sanitary Engineers of Japan, No.222, pp.13-21, 2015.9(in Japanese) 平岡雅哉, 菰田英晴, 奥宮正哉, 尹奎英:空調設計条件および機器選定 の余裕度による省エネルギー・室温への影響に関する研究, 空気調和・ 衛生工学会論文集, No.222, pp.13-21, 2015.9
  • 3) Takamasa, S., Tatsuo, N. : Investigation of Internal Load Factors in Actual Office, Summaries of Technical Papers of Annual Meeting, Architectural Institute of Japan, D-2, pp.1171-1172, 2007.7 (in Japanese) 新川隆将, 野部達夫:オフィスにおける内部発熱負荷要素に関する実態調査, 日本建築学会大会学術講演梗概集, D-2, pp.1171-1172, 2007.7
  • 4) Tetsuya, H., Takaharu, K., Tatsuo, N., Akihiro, N. : Field Survey on Internal Heat Generation in Office Buildings, Summaries of Technical Papers of Annual Meeting, Architectural Institute of Japan, D-2, pp.1157-1158, 2010.7 (in Japanese) 平田哲也, 川瀬貴晴, 長井達夫, 永田明寛:オフィスビルの内部発熱に関する実測研究, 日本建築学会大会学術講演梗概集, D-2, pp.1157-1158, 2010.7
  • 5) Yu, O., Akihiro, N., Yasutomo, Y. : A Study on the Use and Internal Heat Gains in a Large Government Office Buildings, Summaries of Technical Papers of Annual Meeting, Architectural Institute of Japan, D-2, pp.483-484, 2011.7 (in Japanese) 大隅裕, 永田明寛, 山本康友:大規模庁舎の使われ方と内部発熱に関する研究, 日本建築学会大会学術講演梗概集, D-2, pp.483-484, 2011.7
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