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J-GLOBAL ID：202102237866074290   整理番号：21A0141370

水田土イネ体系を通した¹³⁷Csの移動に関与する物理化学的および時間的な因子

Physicochemical and time factors affecting ¹³⁷Cs transfer through a paddy soil-rice system

著者 (4件)： Yoshikawa Seiko (Institute for Agro-environmental Sciences, National Agriculture and Food Research Organization, Tsukuba, Japan) ,  Igura M. (Institute for Agro-environmental Sciences, National Agriculture and Food Research Organization, Tsukuba, Japan) ,  Yasutaka T. (Geological Survey of Japan, National Institute of Advanced Industrial Science and Technology, Tsukuba, Japan) ,  Eguchi S. (Institute for Agro-environmental Sciences, National Agriculture and Food Research Organization, Tsukuba, Japan)
資料名： Soil Science and Plant Nutrition  (Soil Science and Plant Nutrition)
巻： 66  号： 4  ページ： 541-552  発行年： 2020年08月 
JST資料番号： W1879A  ISSN： 0038-0768  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 著者らは,土壌から玄米への¹³⁷Csの移動に対して影響する因子を¹³³Csの場合と比較して,固液分配係数(K_d),土壌溶液から玄米への濃縮係数(CF),および土壌から玄米への移動係数(TF)について明らかにするために,福島第一原子力発電所事故から3年後の福島県の3か所の水田土で異なる施肥条件を用いたイネのポット試験結果に関する著者らの以前の報告の結果を解析した。¹³⁷Csに関するTF値は事故の2年以内に得られた文献値と同じか小さく,大気圏内核実験による地球規模のフォールアウトに由来する¹³⁷Csの2~17倍,そして自然の¹³³Csの2~20倍であった。¹³⁷CsのCF値は,土壌溶液のK⁺濃度とは負の相関を示した。土壌の¹³⁷Csは主としてフレイドエッジサイト(FES)に吸着され,¹³⁷CsのK⁺およびNH₄⁺によるイオン交換は平衡状態にあるとする理論的方法により,施肥条件の異なる土壌溶液中の¹³⁷Cs濃度の変化の一部は説明できた。このことから,土壌中の¹³⁷Csの多くは低濃度のK⁺およびNH₄⁺ではFESに吸着されたが,特に農地のような高濃度では崩壊した層間部に固定されると考えられた。著者らの研究は,土壌から玄米への¹³⁷Csの移動に影響する主な因子が土壌溶液中の¹³⁷Cs,K⁺,およびNH₄⁺の濃度,並びに¹³⁷Csの沈着からの時間経過であることを示し,また,定期的な施肥農地土に適用できるTF予測モデルへの土壌における¹³⁷Csの吸着および固定の過程を含める必要性を強調した。Please refer to the publisher for the copyright holders. Translated from English into Japanese by JST.

シソーラス用語： *水田土 ,  *セシウム137 ,  *放射能汚染 ,  原子炉事故 ,  土壌汚染 ,  イネ ,  玄米 ,  ポット試験 ,  分配係数 ,  土壌溶液 ,  アンモニウムイオン ,  イオン交換 ,  施肥 ,  沈着 ,  予測モデル ,  福島県 ,  係数 ,  カリウム化合物 ,  金属イオン ,  セシウム同位体 ,  土壌 ,  カリウムイオン ,  セシウム133 ,  濃縮係数 ,  東電福島第一原子力発電所事故 ,  モデル
準シソーラス用語： 福島第一原子力発電所事故

著者キーワード (5件)： 137Cs ,  133Cs ,  K_d(固液分配係数) ,  TF(土壌から植物への移動因子) ,  CF(土壌溶液から植物への濃縮因子)

分類 (4件)： 土壌物理  (FB04030R) ,  土壌化学  (FB04040C) ,  稲作  (FC03020C) ,  環境の汚染及び防止  (MB02030K)

タイトルに関連する用語 (5件)： 水田土 ,  イネ ,  体系 ,  137Cs ,  因子