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J-GLOBAL ID:202102238936213531   整理番号:21A2239035

クレアチンは肝線維症,炎症,酸化ストレスおよび細胞老化を阻害することによりドキソルビシン誘発肝臓損傷を軽減する【JST・京大機械翻訳】

Creatine Alleviates Doxorubicin-Induced Liver Damage by Inhibiting Liver Fibrosis, Inflammation, Oxidative Stress, and Cellular Senescence
著者 (9件):
資料名:
巻: 13  号:ページ: 41  発行年: 2020年 
JST資料番号: U7255A  ISSN: 2072-6643  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: スイス (CHE)  言語: 英語 (EN)
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背景:化学療法薬ドキソルビシン(DOX)による治療は,肝臓を含む非癌細胞に影響する毒性につながる可能性がある。クレアチン(Cr)による食事の補給は,DOX誘導副作用を最小化するための潜在的介入として示唆されてきたが,DOX誘導肝毒性を軽減するその効果は,現在知られていない。このため,DOXが誘導する肝障害に与えるCr補給の影響を検討した。方法:雄のSprague-Dawleyラットに,2%Crを4週間添加した飼料,4%Crを1週間,続いて2%Crを3週間,または対照飼料を4週間与えた。動物は,プラセボとしてDOX(15mg/kg)または生理食塩水のボーラスi.p.注射を受けた。次いで,動物を5日間注入し,肝臓-体重比,アスパラギン酸トランスアミナーゼ(AST)-アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)比,アルカリホスファターゼ(ALP),脂肪血症,およびT-ビリルビンを用いて,肝毒性のマーカーを分析した。さらに,ヘマトキシリンおよびエオシン(H&E)染色,Picro-Sirius Red染色およびCD45,8-OHdGおよび-ガラクトシダーゼに対する免疫蛍光染色を行い,それぞれ肝臓形態,線維症,炎症,酸化ストレスおよび細胞老化を評価した。肝線維症,炎症,酸化ストレス,および老化関連遺伝子のバイオマーカーのmRNAレベルを肝臓組織で測定した。染色体安定性は,グローバルDNAメチル化ELISAを用いて評価した。結果:ALT/AST比と肝臓対体重比はDOX群で増加し,Cr補給はこの増加を減弱する傾向があった。さらに,肝線維症,炎症,酸化ストレス,および老化の高レベルがDOX処理で観察され,DOX処理前のCr補給がこの肝毒性を改善した。さらに,DOX処理は染色体不安定性(すなわち,DNAメチル化プロファイルの変化)をもたらし,Cr補給はDOX処理により染色体安定性を回復する傾向を示した。結論:データは,Crが,線維症,炎症,酸化ストレス,および老化を減弱することによって,DOX誘発肝毒性から保護することを示唆する。Copyright 2021 The Author(s) All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】
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分類 (2件):
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消化器の基礎医学  ,  生物学的機能 
引用文献 (51件):
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