抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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【目的】胃癌患者の臨床的特徴と予後に及ぼす,フォークヘッドボックス蛋白質C1(FOXC1)と上皮カドヘリン(E-cadherin)の発現,および胃癌細胞の生物学的影響と機構を研究する。【方法】胃癌患者97名におけるFOXC1およびE-カドヘリンの発現を,免疫組織化学によって検出し,そして,その臨床的特徴および予後との相関関係を,分析した。SGC7901-shFOXC1の安定干渉細胞株を構築し,SGC7901-shNCとブランク対照SGC7901を対照とした。ウエスタンブロット法(Westernblot)を用い、上記細胞株とヒト不死化正常胃粘膜細胞株GES-1におけるFOXC1とE-cadherinの相対発現量を測定した。各胃癌細胞株の増殖と浸潤能を,それぞれ,プレートクローン試験とTranswell実験で測定した。【結果】正常組織と比較して,FOXC1の陽性発現率は,胃癌組織で増加し,E-cadherinの陽性発現率は減少した(P<0.05)。TNM分類はIIIIV期、分化程度は低中分化、リンパ節転移、腫瘍直径≧3cm、基底層浸潤深度が漿膜層胃癌患者の胃癌組織でFOXC1蛋白の陽性発現率が高く、E-cadherin蛋白の陽性発現率が低い。(P<0.05)。Spearman相関分析の結果,胃癌患者の胃癌組織におけるFOXC1発現はE-cadherin発現と負の相関を示した(r=-0.645,P=0.000)。予後の結果により、FOXC1陽性発現患者の5年生存率は陰性発現患者より低く、E-cad-herin陽性発現患者の5年生存率は陰性発現患者より高く、統計学的有意差があった(P<0.05)。ブランク対照SGC7901と陰性対照SGC7901-shNC細胞におけるFOXC1蛋白質の発現レベルは,ヒト不死化正常胃粘膜細胞株GES-1より高かった。E-cadherinタンパク質の相対発現量はヒト不死化正常胃粘膜細胞株GES-1より低かった(P<0.05)。FOXC1発現のノックダウン後,SGC7901細胞の増殖と浸潤能は影響を受けた。【結語】FOXC1は胃癌組織で過剰発現し,E-cadherinは低発現を示し,負の相関を示した。FOXC1は胃癌細胞の増殖を促進し、E-cadherinの発現を抑制することにより、上皮-間葉転換の過程を促進し、それによって胃癌細胞の浸潤能力を高め、最終的に胃癌の発生発展を招き、患者の予後に影響する。Data from Wanfang. Translated by JST.【JST・京大機械翻訳】