抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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目的:老年性認知症患者の血清におけるmiR-26b、miR-30eの発現特徴及び臨床意義を検討する。方法:2015年6月から2017年9月までの江門市新会区第三人民病院で治療した200例の老年認知症患者に対して研究を行い、その中にアルツハイマー病患者100例がAD群、軽度認知機能障害(MCI)患者100例がMCI群である。他に,100例の健康診断者をNC群として選択し,リアルタイム蛍光定量的PCR(qRT-PCR)により各群の血清中のmiR-26b,miR-30eの発現レベルを測定し,3群間の一般臨床データ及びトリグリセリド(TG)を比較した。総コレステロール(TC),低比重リポ蛋白コレステロール(LDL-C),高密度リポ蛋白質コレステロール(HDL-C),ホモシステイン(Hcy),アディポネクチン(ANP)の含有量を測定した。Pearson相関分析により,AD患者の血清miR-26b,miR-30eと各生化学的指標との相関性を分析した。二分類Logistic回帰分析はAD発生の危険因子に影響する。結果:NC群と比べ、AD群、MCI群の血清中Hcy、LDL-C含量は顕著に上昇し、ANP含量は顕著に低下した(P<0.05)。AD群とMCI群の血清中のmiR-26b発現レベルは,それぞれ0.51(0.15,0.86),0.79(0.21,1.14)であり,NC群[1.06(0.42,1.32)]より有意に低かった(P<0.05)。AD群の血清中のmiR-26b発現はMCI群より明らかに低かった(P<0.05)。AD群とMCI群の血清中のmiR-30e発現レベルは,それぞれ1.27(0.53,1.72),1.02(0.35,1.65)であり,NC群[0.86(0.43,1.32)]より有意に高かった(P<0.05)。AD群の血清中のmiR-30e発現はMCI群より明らかに高かった(P<0.05)。miR-26bの相対発現レベルはANP値と正の相関があり(r=0.626,P<0.05),LDL-C,Hcy値と負の相関があった(r=-0.517,-0.523,P<0.05)。miR-30e発現レベルはLDL-C,Hcy値と正の相関があり(r=0.536,0.644,P<0.05),ANP値,miR-26b発現レベルと負の相関があった(r=-0.732,-0.563,P<0.05)。Logistic回帰分析により、Hcy、LDL-C、miR-26b、miR-30eはAD発生の独立危険因子であり(P<0.05)、ANPはADの保護因子であることが分かった(P<0.05)。【結語】AD患者のmiR-26b発現は下方制御され,miR-30eの発現レベルは上方制御され,miR-26b,miR-30eはADの発生と進行に関与する。Data from Wanfang. Translated by JST.【JST・京大機械翻訳】