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J-GLOBAL ID：202102241528489351   整理番号：21A0062254

茨城県沿岸における津波と高潮の統合リスク評価の基礎的検討

A BASIC STUDY ON INTEGRATED RISK ASSESSMENT ON TSUNAMI AND STORM SURGE

著者 (2件)： 小林道彰 (茨城大学大学院 理工学研究科都市システム工学専攻) ,  信岡尚道 (茨城大学 理工学研究科(工学野)都市システム工学領域)
資料名： 土木学会論文集 B2(海岸工学)(Web)  (海岸工学論文集(Web))
巻： 76  号： 2  ページ： I_1243-I_1248(J-STAGE)  発行年： 2020年 
JST資料番号： U0396A  ISSN： 1883-8944  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 沿岸域の水災害は津波,高潮等,複数の要因が関係しているが,ソフト対策であるハザードマップはそれぞれ1つの災害規模に留まり,住民にとっては災害の種類によらず地域の浸水の頻度等を知ることが重要である.本研究では,茨城県沿岸を対象として,津波と高潮それぞれの確率的浸水想定をもとに,統合的なリスク評価の基礎的な検討をおこなった. 結論として,統合により超過確率年の全般にわたって死亡が発生するエリアが増加したことから,津波と高潮との複数の要因を合わせた統合的なリスク評価が有効であると言えた.また,茨城県沿岸,特に低平地においては,見落としがちになりやすい高頻度の高潮で被害が発生することから,津波ハザードマップ単独よりも,津波と高潮を統合したリスクマップの方が,リスクの周知として有益であることを示せた.(著者抄録)

シソーラス用語： *津波 ,  *高潮 ,  沿岸 ,  同時発生 ,  リスク ,  *重合せ
準シソーラス用語： ハザードマップ ,  リスクマップ

著者キーワード (5件)： tsunami ,  storm surge ,  integration ,  risk assessment ,  return period

分類 (2件)： 自然災害  (RA02030M) ,  波浪,潮流  (DC06040R)

引用文献 (7件)：

• 1) 田村敬一,永田茂,高原秀夫,若林亮 : マルチハザード・リスクの実用的な評価手法の提案,土木学会地盤工学論文集 29(0),pp. 88-97,2007.
• 2) 信岡尚道, 鍋谷泰之, 住岡直樹, 北野利一:極値統計法に基づく極低頻度までを対象とした津波リスクマップの基礎的研究,土木学会論文集 B2(海岸工学),69巻 2号,pp. I_1351-I_1355,2013.
• 3) 米川雄平:茨城県沿岸の確率的高潮浸水想定,平成24年度茨城大学工学部卒業研究論文,2013.
• 4) 後藤智明,小川由信:Leap-frog 法を用いた津波の数値計算方法,東北大学工学部土木学科,1982.
• 5) 地震調査研究推進本部地震調査委員会:三陸沖から房総沖にかけての地震活動の長期評価(第二版)について(オンライン),https://www.jishin.go.jp/main/chousa/11nov_satriku/sanriku_boso_4_hyoka.pdf,参照2019-12-30.

タイトルに関連する用語 (7件)： 茨城 ,  沿岸 ,  津波 ,  高潮 ,  統合 ,  リスク評価 ,  基礎的検討