抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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コネクテッドカーの登場により自動運転車両や車車間,路車間の通信を利用した高度な制御のできる車両が増加しつつある.高度な制御を行うために,車載ECUの数や,ソフトウェアの規模は増大している.ネットワークに接続可能であるがゆえのセキュリティ的な脅威も存在する.よって,ECUのソフトウェアの更新機能は必須であるといえ,携帯電話網などのネットワークを経由して更新することが望ましい.車外と車両を結ぶネットワークに比べ,車載ネットワークの主流であるCANは速度が遅く,更新時間全体から見ると車載ネットワーク転送時間がボトルネックとなる.そのため,車載ECUのソフトウェア更新では差分更新機が基本となる.しかし,差分更新を適用するには各ECUに十分なRAMが必要であり,RAMに余裕がない場合は利用できずにソフトウェアの転送量が大きくなるという課題がある.本論文では従来の汎用的なデータ圧縮方式を改良し,圧縮用の辞書を再利用することにより,RAM容量が小さくても更新データのサイズが小さく,かつソフトウェア更新が可能な方式を提案する.提案方式を2種類のCPUの実行イメージに適用し,評価を行いその有効性を示す.(著者抄録)