抄録/ポイント：
抄録/ポイント
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後腹膜起源の粘液癌は極めて稀である。後腹膜粘液癌との関連における硬膜結節の存在は,より稀な状態であり,より悪い予後を示す。27歳の女性の癌肉腫性硬膜結節を伴う原発性後腹膜粘液癌の症例を報告する。著者らは,粘液性境界腫瘍,微小浸潤性癌,および拡張型浸潤パターンを伴う顕在癌を含む粘液腫瘍の組織学的スペクトルを見出した。壁結節には2つの形態学的成分があった。肉腫様成分は,拡散増殖性多形性紡錘または多角形細胞から成り,一方,癌性成分は,複雑およびcri状構造を示す浸潤性腺を示し,歪んだ,そして,あまり形成しなかった小腺を示した。硬膜結節の全腫瘍容積の約20%を占める癌性成分は,肉腫成分内にランダムに分布した。2,3の領域では,癌性成分は形質転換し,肉腫成分に合併した。免疫染色は,癌性及び肉腫性成分におけるサイトケラチン及びビメンチンの発現の相互排他的パターンを明らかにし,二重腫瘍細胞集団の存在を支持し,癌肉腫の診断を確認した。要約すると,著者らの症例は,粘液性腫瘍の組織学的スペクトルおよび壁結節における癌性から肉腫性成分へのメタ可塑性形質転換を示した。上皮および間葉マーカーの相互排他的発現パターンの免疫染色結果は,二重集団の組織学的証拠を確認した。稀ではあるが,特異的な組織学的特徴および免疫表現型は,癌肉腫性硬膜結節の診断の確立に有用である。原発性後腹膜粘液癌に対する病原性機構と治療戦略は不明のままであるので,病理学者は,壁結節の存在を正しく評価し,それらの性質を決定し,その後,患者の転帰を予測し,適切な治療を提供するため,必須の役割を果たす。Copyright 2021 The Author(s) All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】
