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J-GLOBAL ID:202102245759873898   整理番号:21A1670252

石灰石・木炭を充填したラボスケール人工湿地による酸性坑廃水の中和・金属処理の基礎検討

Trials on Neutralization and Metal Removal for Acid Mine Drainage by Using Lab-scale Constructed Wetlands Packed with Limestone and Charcoal
著者 (6件):
資料名:
巻: 63  号:ページ: 437-443  発行年: 2021年06月01日 
JST資料番号: G0195A  ISSN: 0513-5907  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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水路・人工湿地による酸性坑廃水処理技術の開発のため,東北地方のA鉱山の坑廃水(平均水質pH4.1,Cu5.4mg/l,Pb1.3mg/l,Zn12.3mg/l,Cd0.15mg/l)を対象とし,石灰石または木炭を充填したカラム型装置による短期通水試験を行なった。石灰石を充填した人工湿地には,赤玉土と腐葉土を加え,抽水植物であるヨシを植栽したものも用意した。石灰石を充填した人工湿地では,滞留時間を15時間に設定しても,pHを6.7以上に上昇でき,銅を排水基準値にまで除去できた。滞留時間を24時間とした場合,pHを7以上にすることができ,鉛も排水基準値にまで除去できた。亜鉛とカドミウムは,滞留時間が24時間の場合でも排水基準を達成できなかったが,おもに土壌吸着によって30~50%が除去できた。また,木炭にも一定の中和・金属除去能力があることが確認できた。ヨシを植栽した人工湿地からは,硫酸還元菌が検出され,難溶性の金属硫化物の形成が示唆された。水路・人工湿地は,単独では酸性坑廃水の処理技術として限界があるが,中和・吸着能力が高いろ材を充填し,植物・微生物の機能を高めることができれば,従来の中和・沈殿プロセスの前処理として利用できる可能性がある。(著者抄録)
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分類 (1件):
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水質汚濁一般 
引用文献 (9件):
  • 上田英之,増田信行:坑廃水処理コストの分析と鉱害防止技術開発,資源と素材,121(7)323~329(2005).
  • 下飯坂潤三,松岡功:含重金属鉱山廃水の処理とその抑制対策,環境技術,8(12)1172~1181(1979).
  • 遠藤祐司,荻野激,野呂田晋:坑廃水のパッシブトリートメントの概要とその適用,北海道地質研究所報告,86,25-35(2014).
  • Pat-Espadas, A. M., Portales, R. L, Amabilis-Sosa, L. E., Gómez, G., Vidal, G. : Review of constructed wetlands for acid mine drainage treatment, Water, 10 (11) 1685 (2018).
  • Sheridan, C., Harding, K., Koller, E., De Prett, A., : A comparison of charcoal-and slag-based constructed wetlands for acid mine drainage remediation, Water SA, 39 (3) 369-374 (2013).
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