文献

J-GLOBAL ID：202102245966808441   整理番号：21A2749322

アスピリンはAMPK,ROSおよびAkt/eNOSシグナリングの調節によりレジスチン誘発内皮機能不全を予防する【JST・京大機械翻訳】

Aspirin prevents resistin-induced endothelial dysfunction by modulating AMPK, ROS, and Akt/eNOS signaling

著者 (9件)： Ou Hsiu-Chung (Department of Physical Therapy and Graduate, Institute of Rehabilitation Science, China Medical University, Taichung, Taiwan, Republic of China) ,  Lee Wen-Jane (Department of Medical Research, Taichung Veterans General Hospital, Taichung, Taiwan, Republic of China) ,  Lee Wen-Jane (Tunghai University, Taichung, Taiwan, Republic of China) ,  Wu Ching-Mei (Department of Medical Research, Taichung Veterans General Hospital, Taichung, Taiwan, Republic of China) ,  Chen Judy Fuh-Meei (Department of Business Administration, Overseas Chinese Institute of Technology, Taiwan, Republic of China) ,  Sheu Wayne Huey-Herng (Department of Internal Medicine, Division of Endocrinology and Metabolism, Taichung Veterans General Hospital, Taichung, Taiwan, Republic of China) ,  Sheu Wayne Huey-Herng (School of Medicine, Chung Shan Medical University, Taichung, Taiwan, Republic of China) ,  Sheu Wayne Huey-Herng (Institute of Medical Technology, National Chung-Hsing University, Taichung, Taiwan, Republic of China) ,  Sheu Wayne Huey-Herng (School of Medicine, National Yang Ming University, Taipei, Taiwan, Republic of China)
資料名： Journal of Vascular Surgery  (Journal of Vascular Surgery)
巻： 55  号： 4  ページ： 1104-1115  発行年： 2012年 
JST資料番号： W3194A  ISSN： 0741-5214  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： オランダ (NLD)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： アディポサイトカインであるレジスチンは心血管疾患において潜在的役割を果たし,内皮細胞の活性を調節することによりアテローム性動脈硬化リスクの増加に寄与する可能性がある。証拠の成長する体は,アスピリンが強力な抗酸化剤であることを示唆する。アスピリンが活性酸素種(ROS)発生の調節を介してレジスチン誘発内皮機能障害を緩和するかどうかを検討し,ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADPH)オキシダーゼの負の調節因子であるAMP活性化蛋白質キナーゼ(AMPK)がレジスチン誘発内皮機能障害に対するアスピリンの抑制作用において果たす役割を検討した。ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVECs)を,アスピリン(10~500μg/mL)の種々の用量で2時間前処理し,さらに48時間,レジスチン(100ng/mL)とインキュベートした。ジヒドロエチジウム(DHE)の酸化により生成した蛍光を用いて,in situでのスーパーオキシドの生成を定量化した。スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)とカタラーゼ活性を酵素アッセイにより測定した。そして,AMPK媒介下流シグナル伝達の蛋白質レベルを,ウエスタンブロットによって研究した。48時間のレジスチンによるHUVECsの処理は,スーパーオキシド産生の2.9倍の増加をもたらした。しかし,アスピリンによる前処理は,スーパーオキシド産生の用量依存的減少をもたらした(10~500μg/mL;n=3実験;すべてのP<0.05)。レジスチンはスーパーオキシドジスムターゼとカタラーゼの活性をほぼ50%抑制した。しかし,結果は500μg/mLの濃度でアスピリンで前処理したHUVECでは観察されなかった。膜転座アッセイは,HUVECの膜画分におけるNADPHオキシダーゼサブユニットp47phoxandRac-1のレベルが,未処理細胞よりも1時間レジスチンで処理した細胞において3倍から4倍高いことを示した。しかし,アスピリンによる前処理は,AMPK抑制PKC-α活性化の調節を介してNADPHオキシダーゼのレジスチン誘導膜集合を著しく阻害した。AMPKα1特異的siRNAの適用はPKC-αとp47phoxの活性化を増加させた。加えて,レジスチンは,AMPKが仲介する下流Akt/内皮一酸化窒素シンターゼ(eNOS)/一酸化窒素(NO)シグナリングを有意に低下させ,p38マイトジェン活性化蛋白質キナーゼのリン酸化を誘導し,これは,インターロイキン(IL)-6とIL-8の放出,接着分子の過剰発現,およびHUVECへの単球THP-1細胞接着の刺激(2.5倍対対照;n=3実験)のようなNF-κBが仲介する炎症反応を活性化した。さらに,レジスチンはeNOSをダウンレギュレートし,誘導性NOシンターゼ(iNOS)発現をアップレギュレートし,それによってNOと蛋白質ニトロシル化の形成を増強した。しかし,アスピリンによる前処理は,用量依存的に有意な細胞保護効果を発揮した(P<0.05)。著者らの知見は,アディポサイトカインと内皮機能不全の間の直接的関係を示唆し,内皮機能障害を有する肥満者におけるアスピリンの保護作用への更なる洞察を提供する。Copyright 2021 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】

シソーラス用語： 超酸化物 ,  カタラーゼ ,  リン酸化 ,  一酸化窒素 ,  スーパーオキシドジスムターゼ ,  *内皮 ,  単球 ,  内皮細胞 ,  細胞情報伝達 ,  一酸化窒素シンターゼ ,  ウェスタンブロット法 ,  siRNA ,  アディポカイン ,  脂肪酸 ,  芳香族カルボン酸 ,  フェノール類 ,  カルボン酸エステル ,  ヒドロキシ酸
準シソーラス用語： *レジスチン , 【Automatic Indexing@JST】

分類 (1件)： 細胞生理一般  (EF02010S)

物質索引 (1件)： アスピリン

タイトルに関連する用語 (11件)： アスピリン ,  AMPK ,  ROS ,  Akt ,  eNOS ,  シグナリング ,  調節 ,  レジスチン ,  誘発 ,  内皮機能不全 ,  予防