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J-GLOBAL ID:202102246732217271   整理番号:21A0694170

駿河湾深層水取水施設から採取された魚種と対数モデル累積種数曲線による種多様性の評価

Species of fish captured by deep seawater intake systems in the Suruga Bay, and species richness estimation by logarithmic model of species accumulation curve
著者 (5件):
資料名:
号: 53  ページ: 7-12  発行年: 2020年12月18日 
JST資料番号: G0841A  ISSN: 2435-6344  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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駿河湾の水深397mと687mから取水している,深層水施設のストレーナーで採取された魚類について29か月間調査した。採取された魚類は6目9科14属16種であり,水深397mで5種が,687mで16種が採取された。魚種をみると,1,000m以深が生息域のナメライワシが確認された。また,水深687mで亜寒帯系の魚種であるニュウドウカジカ,アラスカビクニン,ザラビクニンの3種が,駿河湾で初めて確認された。このことは,水深687mの水深帯は亜寒帯系由来の深層水であることを裏付けるものと考えられた。確認された新しい魚種数の1か月当たりの平均は,調査開始から1年までは0.92,それ以降は0.29であり,約7割の魚種が最初の1年で出現した。今回のデータを用いて,水深別に対数モデルによる累積種数曲線を求めたところ,単位時間採集に基づく累積種数曲線の決定係数はいずれも高く,採集時間を単位とした定量的な採集・解析が可能なことが示唆された。また,累積種数曲線から求めた,調査開始から29か月経過後の累積種数の予測値は397mで5.8,687mで14.5であり,実測値とよく一致し,687mが397mを大きく上回ったことから,魚類の種多様性は687m水域の方が397m水域に比較して,高いものと推察された。(著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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魚類  ,  個体群生態学 
引用文献 (12件):
  • 岡本一利(2010):海洋深層水の水産利用研究,そして異業種連携,地域連携.日本水産学会誌,76 (4), 724.
  • 中村保昭(1982):水産海洋学的見地からの駿河湾の海洋構造について.静岡県水産試験場研究報告, 17, 1~153.
  • 大川五郎・青木一永・望月秀雄・堀 哲郎・久富浩介・中野秀雄(2001):駿河湾海洋深層水取水の取水管の敷設.海洋深層水研究.2,87~93.
  • 高知県海洋深層水研究所(1998):海洋深層水取水装置内から回収された生物.高知県海洋深層水研究所報,3,47~59.
  • 小谷口正樹(1998):深層水取水施設の管理上の問題点-とくに取水口から迷入する生物について-. 海洋深層水’97富山シンポジウム講演記録集,66~68.
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