抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,著者らが開発した高精度GHP装置を用いて,多孔質断熱材とグラスウールで構成される真空断熱パネル(VIP)の熱伝導率を種々温度条件下で測定した.測定した有効熱伝導率値から多孔質断熱材の熱伝導率の要素を分類した.包含係数をk cf=2として求められた拡張不確かさは多孔質断熱材が全体的に0.25%以下に,グラスウールで構成されるVIPが0.51%以下となった.また,有効熱伝導率の測定値はふく射熱伝導率起因によって温度の3乗に対して一次に比例することが確認された.多孔質断熱材とグラスウールで構成されるVIPのふく射熱伝導率は,常温環境下20°Cにおいて,それぞれ30%~50%,と36.0%で占有することが実験的に示された.さらに,VIPと穿孔したVIPの熱伝導率を比較を行い,真空条件による熱伝導率抑制効果について検討した.真空環境下にすることで多孔質断熱材の熱伝導率は75%程度抑制されることが明らかとなった.多孔質断熱材の有効熱伝導率の内訳を分類し,空隙率の変化による固体熱伝導率の変化も定性的にではあるが評価することができた.(著者抄録)