抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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台風ファクサイ(令和元年房総半島台風)は,2019年9月9日に関東地方に上陸した。台風は記録的な暴風雨をもたらし,最大瞬間風速は千葉県の10の気象観測所で記録した。このような場合,地方自治体は台風による被害の調査を行う。無人航空機(UAV)は,飛行条件が適切な場合,そのような被害を調査するのに有効な手段である。本報では,光検出と測距(LiDAR)とマルチスペクトルカメラを備えたUAVにより取得した台風ファクサイの前後で,千葉市中央公園における被害植生の検出方法を評価した。調査地域のひどく被災した植生は,LiDARデータによって生成されたデジタル表層モデルから,国土地理院によって公開された数値標高モデルを差し引いた空間モデルからサンプリングした。マルチスペクトル特性に由来する植生への被害のレベルを評価するために,2つの観測に基づく時空間差比(SDR)の利用を提案した。これらの特性はUAVによって得られた5つのバンド反射率値に基づいており,LiDARデータから関心領域で分析した。結果は,SDRが0~1.0の範囲の植生の被害レベルの定量的評価に利用できることを示した。この方法は,自然災害が発生したときの都市公園における植生に対する被害レベルを検出し,評価するために利用できる。(翻訳著者抄録)