抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
[目的]植物精油は安全かつ良好な抗菌効果を有する天然産物であり、食品防腐剤の分野で潜在力が大きい。本研究は、紅松の異なる部位の精油成分と静菌活性の研究を通じて、安全でグリーンな食品防腐剤の開発及び食品、化粧品などの分野での応用に理論的根拠を提供した。[方法]水蒸気蒸留法を用い、アカマツの松針、松塔、松殻から精油を調製し、ガスクロマトグラフィー-質量分析(GC-MS)併用技術及び保持指数(RI)分析法を併用し、精油化学成分組成に対して同定を行った。3種類の精油の大腸菌,黄色ぶどう球菌,枯草菌に対する抗菌活性を濾紙法により分析し,2倍希釈法により最小発育阻止濃度及び最小殺菌濃度を測定した。[結果]松葉、松塔、松殻の精油はそれぞれ28、46、21種類の成分を検出し、そのうち、松針と松塔の精油はテルペノイドを主とし、松殻の精油はケトン類が主であった。3種類の異なる部位の精油は大腸菌に対する抑制効果がもっと良かったが、松葉精油の抑制効果は他の2種類の抑制効果より強かった。大腸菌,黄色ぶどう球菌,枯草菌に対する松葉精油の最小発育阻止濃度はそれぞれ1.6,3.2,6.4μL/mLであり,最小殺菌濃度は3.2,6.4,12.5μL/mLであった。大腸菌,黄色ぶどう球菌,枯草菌に対する松塔精油の最小発育阻止濃度はそれぞれ3.2,6.4μL/mLであり,最小殺菌濃度は6.4,12.5μL/mLであった。大腸菌,黄色ぶどう球菌,枯草菌に対する松殻精油の最小発育阻止濃度はそれぞれ3.2,12.5,6.4μL/mLであり,最小殺菌濃度は6.4,12.5,6.4μL/mLであった。[結論]紅松の異なる部位の精油はいずれも良好な抗菌効果があり、また、紅松の異なる部位の精油の成分が異なると、その静菌効果も異なり、天然の抗菌剤資源として巨大な開発利用価値がある。Data from Wanfang. Translated by JST.【JST・京大機械翻訳】