抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では流体アニメーションにおける効果音の合成手法を提案する.従来のアプローチでは物理シミュレーションによって流体の音を合成するが,このアプローチでは膨大な計算コストを必要とする.そこで我々は,流体の効果音を合成するためのデータ駆動型の手法を提案する.本稿では液体の音に着目する.まず事前に,録音した音源を含む液体の音のデータベースを用意し,入力の液体の動きに最も合う効果音をデータベースの中から自動で検索する.この検索は,効果音の波形とシミュレーションによって計算された液体の速度の履歴を比較することによって実現する.速度履歴は,液体の音が発生すると予測される領域について計算される.そして,速度履歴とデータベース内の各音データの波形との間の距離を計算し,最も距離が小さくなるデータを選択する.我々の手法は,1度データベースが用意されれば,シミュレーションされた液体の動きに対し高速に効果音を合成できる.本稿では初期実験として,少数の音データを含んだ小さいデータベースを用い,我々の検索手法の有効性を評価する.(著者抄録)