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J-GLOBAL ID:202102256399725343   整理番号:21A0294043

マクロファージから筋線維芽細胞への移行は新生血管加齢黄斑変性に続発する網膜下線維症に寄与する【JST・京大機械翻訳】

Macrophage to myofibroblast transition contributes to subretinal fibrosis secondary to neovascular age-related macular degeneration
著者 (7件):
資料名:
巻: 17  号:ページ: 1-12  発行年: 2020年 
JST資料番号: U7329A  ISSN: 1742-2094  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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黄斑線維症は,抗血管性内皮成長因子(VEGF)療法でも,新生血管加齢黄斑変性(nAMD)において,回復不能な視覚損失を引き起こす。炎症は黄斑線維症において重要な役割を果たすことが知られているが,その根底にある機序は不明のままである。本研究の目的は,浸潤マクロファージと補体蛋白質がどのように黄斑線維症に寄与するかを理解することであった。網膜下線維症は,著者らのグループによって開発された2段階レーザプロトコルを用いて,C57BL/6Jマウスで誘発された。眼を第2レーザの10,20,30および40日後に収集し,マクロファージ(F4/80およびIba-1),補体成分(C3aおよびC3aR)および線維血管病変(コラーゲン-1,イソレクチンB4およびα-SMA)を浸潤する免疫組織化学のために処理した。黄斑線維症を伴うヒト網膜切片も,本研究で使用した。C57BL/6Jマウス由来の骨髄由来マクロファージ(BMDM)を組換えC3a,C5aまたはTGF-βで48および96時間処理した。qPCR,ウェスタンブロットおよび免疫組織化学を用いて,筋線維芽細胞マーカーの発現を調べた。マクロファージへのC3a-C3aR経路の関与を,in vitroおよびin vivoで,C3aRアンタゴニスト(C3aRA)およびC3a遮断抗体を用い,更に検討した。F4/80+(またはIba-1+)浸潤マクロファージの約20~30%は,ヒトnAMD眼とマウスモデルの両方で網膜下線維性病変でα-SMAを共発現した。C5a処理ではなく,TGF-βおよびC3aはBMDMにおけるα-SMA,フィブロネクチンおよびコラーゲン-1の発現を有意にアップレギュレートしたが,BMDMにおけるα-SMA,フィブロネクチンおよびコラーゲン-1のC3a誘導アップレギュレーションはC3aRA処理により抑制された。誘導された網膜下線維症の2段階レーザモデルにおいて,C3aRAではなくC3a遮断抗体による治療は血管漏出とイソレクチンB4+病変を有意に低下させた。治療は,コラーゲン-1+線維性病変を有意に変化させなかった。MMTはnAMDに続発する黄斑線維症において役割を果たす。MMTはTGF-βとC3aにより誘導されるが,C5aは誘導できない。黄斑線維症におけるMMTの役割を完全に理解するためにさらなる研究が必要である。筋線維芽細胞転移(MMT)に対するマクロファージは網膜下線維症に寄与する。網膜下線維症病変は,マクロファージと筋線維芽細胞を含む種々の細胞型を含み,線維血管である。筋線維芽細胞は,病原性線維症を駆動する重要な細胞であり,それらは,細胞外基質蛋白質の過剰量を生産することにより,それを行う。浸潤マクロファージは,黄斑線維症においてマクロファージと筋線維芽細胞転移(MMT)と呼ばれる現象である筋線維芽細胞に分化できることを見出した。TGF-β1に加えて,CNVにおける補体活性化時に発生するC3aは,黄斑線維症に寄与するMMTも誘導する。RPE=網膜色素上皮。BM=Bruch膜。MMT=マクロファージから筋線維芽細胞への転移。TGFB=形質転換成長因子β.a-SMA=α平滑筋アクチン。C3a=相補性C3a。Copyright 2021 The Author(s) All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】
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分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
眼の基礎医学  ,  眼の疾患 
引用文献 (40件):
  • Lancet Glob Heal.; Global prevalence of age-related macular degeneration and disease burden projection for 2020 and 2040: a systematic review and meta-analysis; WL Wong, X Su, X Li, CMG Cheung, R Klein, C-Y Cheng; 2; 2; 2014; e106-e116; 10.1016/S2214-109X(13)70145-1; citation_id=CR1
  • American Academy of Opthalmology. What is macular degeneration? [Internet]. 2016 [cited 2016 Dec 4]. p. 1-4. Available from: https://www.aao.org/eye-health/diseases/amd-macular-degeneration.
  • Retina.; Retinal angiomatous proliferation: natural history and progression of visual loss; F Viola, A Massacesi, N Orzalesi, R Ratiglia, G Staurenghi; 29; 6; 2009; 732-739; 10.1097/IAE.0b013e3181a395cb; citation_id=CR3
  • Stevens TS, Bressler NM, Maguire MG, Bressler SB, Fine SL, Alexander J, et al. Occult choroidal neovascularization in age-related macular degeneration. A natural history study. Arch Ophthalmol (Chicago, Ill 1960). 1997 Mar;115(3):345-350.
  • Rosenfield PJ, Brown DM, Heier JS, Boyer DS, Kaiser PK, Chung CY, et al. Ranibizumab for neovascuar age-related macular degeneration. N Engl J Med [Internet]. 2006;355(14):1-12. Available from: papers2://publication/uuid/D1DDF7B2-46A5-4946-86BD-0DB290EF5AAA.
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