抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿は,日本盲人図書館が戦後に疎開先から東京へもどり,日本点字図書館として再出発した初年度に焦点を当て,蔵書や点訳活動,サービス内容について詳らかにすると同時に,大きな方針転換となる名称変更と会員制導入の背景を考察したものである。この年は社会や経済の混乱がまだ続いていて,図書館は厳しい運営を強いられたが,利用者の支持を得,点訳運動も注目され息を吹き返した。1948年に再出発したことは,この年のヘレン・ケラーの2度目の来日を強く意識したものであり,そのことが図書館が発行した資料からも読み取れた。彼女の来日は,この図書館にも少なからぬ影響を与えたことが示唆された。(著者抄録)