抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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目的:喫煙の慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の痰液中のプロテインキナーゼR様小胞体キナーゼ(PERK)、真核翻訳開始因子2α(eIF2α)レベルと疾患重症度及び肺機能との関係を検討する。方法:COPD患者107例に、喫煙の有無により喫煙群63例と非喫煙群44例に分け、さらに、疾患状態に従って2群を急性発作期群と安定期群に分ける。酵素結合免疫吸着検定を用いて、両群の痰液中のPERK、eIF2αレベルを測定し、比較した。肺機能検査における第1秒用力呼気容積(FEV1)が予測値のパーセンテージ(FEV1%pred)を占めることにより、慢性閉塞性肺疾患グローバルイニシアチブ(GOLD)の等級分けを行った。Pearson相関分析を用いて、喫煙群の痰液中のPERK、eIF2αとFEV1%pred、FEV1/用力肺活量(FVC)との相関性を評価した。結果:喫煙群の痰液中のPERKとeIF2αレベルは非喫煙群より高かった(P<0.05)。喫煙群では、急性発作期群の痰液中のPERKとeIF2αレベルは安定期群より高く(P<0.05)、非喫煙群では、急性発作期群と安定期群の痰液中のPERK、eIF2αレベルに有意差が認められなかった(P>0.05)。喫煙群の患者はGOLDの等級の増加に伴い、痰液中のPERK、eIF2αレベルは次第に上昇した(P<0.05)。Pearson相関分析結果により、喫煙群の痰液中のPERKレベルはeIF2αレベルと正の相関があり(r=0.386、P=0.002)、痰液中のPERKレベルはFEV1%predと負の相関を示した(r=-0.638、P<0.05)。FEV1/FVCとは相関がなかった(r=0.095,P=0.469)。痰液中のeIF2αレベルはFEV1%predと負の相関があり(r=-0.445,P<0.001),FEV1/FVCとは相関がなかった(r=0.045,P=0.717)。結論:喫煙のCOPD患者の痰液中のPERK、eIF2αレベルは疾病の重症度と正の相関があり、FEV1%predと負の相関があり、臨床診療に対して一定の参考価値がある。Data from Wanfang. Translated by JST.【JST・京大機械翻訳】