抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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我が国では,2020年の東京オリンピックに向け,スポーツ選手の活躍や競技水準の向上に関する政策が施されている。このような背景の下,ICTのスポーツへの活用,特にGNSSなどの計測機器を用いて,スポーツ選手の位置や移動軌跡を可視化し,パフォーマンスを解析する研究が盛んに行われている。しかし,計測機器は,スポーツにより試合時に選手に装着できない場合がある。そのため,選手の位置や移動軌跡の取得は,画像処理が主な手法である。その手法では,フィールド上の選手を識別し,位置や移動軌跡を算出しているが,オクルージョン箇所における選手の識別精度が低下することより,位置や軌跡を取得できない場合がある。この問題に対して,著者らは,ズーム倍率が異なる複数台のカメラで取得した映像を重畳し,オクルージョン箇所の選手の識別と位置特定の手法を提案している。しかし,この手法では,撮影時の工夫や重畳作業にコストがかかる問題がある。そのため実用性が高い計測方法とシステムが求められている。そこで,本研究では,まず1台のカメラのみでオクルージョン箇所に対応可能な選手の識別と位置特定の手法の限界を明らかにし,最終的に,多視点映像との比較を通して各方法の特徴を整理し,将来的に実用性の高い方法について考察する。(著者抄録)