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J-GLOBAL ID：202102260128577288   整理番号：21A0140046

マオウ属植物の栽培研究(第16報)-施肥及び地上茎の刈込みが栽培株のアルカロイド含量に与える影響-

Studies of Cultivation of Ephedra Plants (Part 16) Effects of Fertilization and Pruning above Ground on Alkaloid Content of Cultivated Individuals

著者 (9件)： 安藤広和 (金沢大 大学院 医薬保健研究域薬学系 分子生薬学研究室) ,  伊藤ほのか (金沢大 大学院 医薬保健研究域薬学系 分子生薬学研究室) ,  落合真梨絵 (東京農大 農) ,  金田あい (金沢大 大学院 医薬保健研究域薬学系 分子生薬学研究室) ,  工藤喜福 (金沢大 大学院 医薬保健研究域薬学系 分子生薬学研究室) ,  佐々木陽平 (金沢大 大学院 医薬保健研究域薬学系 分子生薬学研究室) ,  NI Si-Ran (東京農大 農) ,  野村行宏 (東京農大 農) ,  御影雅幸 (東京農大 農)
資料名： 薬用植物研究  (Japanese Journal of Medicinal Resources)
巻： 42  号： 2  ページ： 30-39  発行年： 2020年12月10日 
JST資料番号： F2095A  ISSN： 2434-7353  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 我々は麻黄の国産化を目的にEphedra sinicaの栽培研究を行っている.一般に栽培品に由来する麻黄は野生品に比して総アルカロイド含量が低いとされており問題となっている.これまでに我々は尿素水溶液の散布により総アルカロイド含量が有意に増加することを明らかにしたが,国内栽培を行ううえで総アルカロイド含量を安定的に増加させる手法に関する情報は未だ不十分である.そこで,本研究では施肥及び前年秋の地上部刈込み処理が次年度の栽培株に与える影響について含有成分や成長度合いの視点から検討した.その結果,醗酵油かすは含有成分への影響は少ないが,株を大きく成長させるためには効果的であった.尿素水溶液は有意に総アルカロイド含量を増加させたが,株の成長に対しては影響が小さかった.緩効性窒素肥料は含有成分及び成長に対して効果的であったが,施肥量については更に検討が必要である.また,地上部を刈込むことにより,次年度に生じる地上茎の総アルカロイド含量が増加することが明らかになった.(著者抄録)

シソーラス用語： 植物性生薬 ,  *マオウ属 ,  アルカロイド ,  *施肥 ,  剪定 ,  植物成長 ,  油粕 ,  尿素肥料 ,  緩効性肥料 ,  窒素肥料 ,  栽培 ,  薬用植物 ,  茎
準シソーラス用語： *Ephedra sinica ,  刈込 ,  麻黄

分類 (2件)： 薬用植物  (FC03075M) ,  施肥法・肥効  (FB05030Y)

引用文献 (12件)：

• 前報: 御影雅幸, 井上穂香, 野村行宏, 倪斯然: マオウ属植物の栽培研究 (第14報) Ephedra sinica Stapf の株分け法に関する検討. 薬用植物研究, 41(2), 28-35(2019).
• 倪斯然, 佐々木陽平, 三宅克典, 蔡少青, 御影雅幸: マオウ属植物の栽培研究 (第6報) 中国内蒙古自治区のマオウ栽培地における現地調査報告. 薬用植物研究, 37(2), 9-17(2015).
• 倪斯然, 安藤広和, 金田あい, 工藤喜福, 落合真梨絵, 蔡少青, 御影雅幸: マオウ属植物の栽培研究(第11報)中国内蒙古自治区の大規模マオウ栽培地における現地調査報告(2). 薬用植物研究, 40(1), 29-37(2018).
• 大富規弘, 野村行宏, 井出達也, 大野剛史, 毛利千香, 御影雅幸: マオウ属植物の栽培研究(第2報) 海水がシナマオウの生長およびアルカロイド含量に及ぼす影響. 薬用植物研究, 35(1), 1-8(2013).
• 安藤広和, 倪斯然, 佐々木陽平, 御影雅幸: マオウ属植物の栽培研究 (第7報) 圃場栽培株の総アルカロイド含量の経年変化と日局麻黄の生産. 薬用植物研究, 38(1), 20-27(2016).

タイトルに関連する用語 (9件)： マオウ属 ,  植物 ,  栽培 ,  研究 ,  施肥 ,  刈込み ,  株 ,  アルカロイド ,  含量