抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2020年を目前に我が国図書館情報学界の専門誌『資料組織化研究-e』が終刊した。同誌は1964年3月『Technical Services』の誌名で図書館技術研究会(岩渕泰郎代表)より発刊され,第14号から『整理技術研究』,第43号以降『資料組織化研究』,55号以後『資料組織化研究-e』と改題し第74号まで号次を刻んだ。(以下接頭語「第」を省略)発刊者・岩淵泰郎は2004年の逝去まで同発行組織の代表を務めた。その後,高鷲忠美が継いだが,資金難に陥り経費節減で2008年からは北克一,古川肇,和中幹雄と筆者・志保田でWeb誌への転換を図ったが,購読不振,執筆者難が重なり終刊した。同誌会員は,カタロギングが図書館員の専門技術,議論の中心の時代を,小組織ながら満喫した。しかしこの分野の興味は,国際化,ICT機能のリンク機能の多元化のもと,インターフェイスに如何に繋ぐか等に向かい,議論もそこのもとに収まりを見せた。“整理技術”は戦後,図書館サービスの阻害因とも揶揄されもしたが,その実は資料提供サービス上の確認の迅速化,つまりユーザーファーストを目途とした業務である。当稿は約半世紀間の書誌調整基準議論・研究を,同誌の足跡を通して管見する。(著者抄録)