抄録/ポイント：
抄録/ポイント
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目的:甲状腺乳頭状癌(PTC)に対するBRAF-V600E突然変異の臨床病理的意義を検討する。【方法】2016年1月から2019年3月まで,甲状腺外科で診断された331人の患者の臨床データを遡及的に分析した。リアルタイム蛍光定量的ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)技術に基づく増幅ブロック突然変異システム(ARMS)を用いてBRAF-V600E変異を検出した。8版米国癌連合委員会(AJCC)の年齢リスク層別により、55歳を年齢カットポイントとし、患者を<55歳群と≧55歳群に分ける。BRAF-V600Eの突然変異状態と臨床病理学的特徴の間の相関をχ2検定またはFisher精密検定によって分析し,そして,Cox多変量回帰分析を用いて,2群間の腫瘍再発リスクを分析した。Kaplan-Meier検定を用いて2群の腫瘍再発生存(RFS)を分析した。結果:合計236例(71.3%)はBRAF-V600E変異を発症した。<55歳群合計210例のPTC患者,145(69.0%)例PTCはBRAF-V600E変異型であった。BRAF-V600E遺伝子の突然変異は橋本甲状腺炎、組織学亜型、リンパ節転移、ヨウ素放射線治療(RAI)投与量、中あるいは高再発リスク、T分期と関係がある(すべてP<0.05)。≧55歳群の121例のPTC患者のうち、91例(75.2%)はBRAF-V600E変異型であり、BRAF-V600E遺伝子突然変異は腫瘍の大きさ、橋本甲状腺炎、組織学亜型、RAI投与量、中あるいは高再発リスク、T分期、N分期、およびN分期と関係がある。AJCC病期分類(III/IV)は相関した(すべてP<0.05)。BRAF-V600E遺伝子は<55歳グループでは腫瘍再発を独立に予測できなかったが、≧55歳グループでは、BRAF-V600E遺伝子、男性、多病巣癌、N分期、M分期はすべてCOX回帰式に組み入れられ、PTC再発の関連因子であった(すべてP<0.05)。55歳以上では,≧55歳群のPTC患者には,より高い再発リスクがあった(P=0.032)。≧55歳群の平均RFSは43.4ケ月であり、5年腫瘍無再発生存率は62.1%;<55歳群は78.7ケ月であり、5年腫瘍無再発生存率は88.2%であった。BRAF-V600E突然変異群とBRAF-V600E群の間で,腫瘍再発生存曲線に有意差はみられなかった(P=0.334)。BRAF-V600E突然変異群とBRAF-V600E群間のRFS生存曲線に有意差があり(P<0.05)、変異群患者の中央値RFSは13カ月であり、5年腫瘍再発生存率は35.5%であった。野生群の患者の平均RFSは101.3ケ月であり、5年の腫瘍再発のない生存率は92.2%であった。≧55歳と<55歳群のPTC合併リンパ節転移(LNM)の患者BRAF-V600E変異群がBRAF-V600E野生群と比べ、再発生存に統計学的有意差が認められなかった(いずれもP>0.05)。結論:55歳層化に基づいて,BRAF-V600E遺伝子はPTCの侵襲性と再発性疾患をよりよく予測することができた。BRAF-V600Eと55歳階層の相乗作用は,臨床医がPTCに対する臨床診療レベルを高め,より効果的な治療戦略を提供するのに役立つ。Data from Wanfang. Translated by JST.【JST・京大機械翻訳】
